二百十日 意味

二百十日 二百ニ十日という言葉を聞いたことはありますか?

 

なんとなく聞いたことはあっても、いつのことでどういう意味を持つ日であるのかは知らない人も多いのではないでしょうか。

 

「そういえば、夏目漱石の小説でそんなタイトルのものがあったな」

「何か天候と関係があったような気がする」

と思いつく人は、よく知っている方といえるかもしれませんね。

 

では、二百十日とはいつで、どんな意味がある日なのかをご説明します!

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目次

2017年の二百十日はいつ?その意味は?

二百十日は 「にひゃくとおか」と読みます。

季節の変化をつかむ目安とされている、雑節のうちの1つになります。

 

立春の日を起算日として210日目の日になります。

2017年は立春の日が2月4日でしたから、二百十日は 9月1日にあたります。

 

台風の襲来の多い日もしくは風の強い日、天気の悪い日という説もありますが、天候の話ですから当たる年もありますし、よく晴れた暑い1日になる年もあります。

 

 

二百十日と二百二十日の関係・台風が多い農家の厄日!

二百ニ十日も雑節の一つで、二百十日と同じように立春の日を起算日として220日目を意味します。

 

2017年は9月11日になりますが、二百十日と共に天候が悪くなる日とされています。

 

例年、台風は二百十日以降に来ることが多いので、二百ニ十日の方が警戒を要します。

 

この二百十日、二百ニ十日に 八朔(旧暦の8月1日で、新暦では9月20日頃)を「農家の三大厄日」と呼んで、農作物の管理に気を抜かないように戒める習わしがあります。

 

9月の初めは稲の花が咲き、実りの季節に向かう時期です。

一番大切な時期と台風のシーズンが重なってしまい、ひどい年には刈り入れができないこともあるほどですから、まさに厄日そのものといえるでしょう。

 

 

二百十日と防災の日の関係は?

さて、二百十日という言葉は知らなくても、9月1日といえば 「防災の日」という認識がある人は多いと思います。

この両者には何か関係があるのでしょうか。

 

防災の日が9月1日と定められたのは昭和35年と、雑節と比べれば比較的最近の話です。

大正12年に関東大震災が起こった日だからという理由です。

 

暦の上では二百十日と重なっていますね。

もちろん、地震と二百十日が重なったのは単なる偶然で、関係があるわけではありません。

 

ただし、その前年の昭和34年の9月26日には、大きな被害をもたらした 伊勢湾台風が襲来しています。

災害の多い時期が近づいて来ていることを自覚し、「できうる限りの備えをしましょう」という教訓になっているような気がします。

 

ちなみに、関東大震災が起こった9月1日は暑いくらいの天気のよい日でした。

地震が起こったのがお昼頃でしたから、当時被災された人々はまだ午前中には、「今年の二百十日は当たらなかった。よかったね。」と思っていたかもしれませんね。

 

災害は発生してからしばらくの間は意識して気を付けている人が多いですが、だんだんに忘れられて行きます。

そして、忘れられた頃に再び発生し「最近はすっかり忘れてなんの備えもしていなかった。」という人が多くいます。

 

たまには雑節などの暦の上の日に気を留め、昔から災害が多かった時期を意識してみるのもよいのではないでしょうか。

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