
夏休みの旅行などで、沖縄に出かけたいと計画している人は多いですね。
沖縄や奄美大島などで海水浴を楽しみたいと思っている人は、予備知識としてこの辺りには ハブが生息していることを知っておいた方がよいでしょう。
万が一噛まれてしまうと命を落とす危険性も充分にあります。
もし助かったとしても後遺症が残ることも考えられます。
そこで、もしハブに噛まれたらどんな症状が現れ、どんな応急処置が必要なのか、ぜひ知識の中に入れておきましょう。
スポンサーリンク
目次
ハブに噛まれたらどんな症状が現れる?死亡例もある?
ハブは、沖縄や奄美大島の森などに生息しています。
頭が三角形をしていて、体長は1~2m位にもなります。
夜行性なので昼間は活動せずに休んでいますが、曇りの日などは昼間でも動いていることがあります。
とはいえ、普通に観光していれば、遭遇する機会は滅多にありません。
ただし、森林探索などをしてみたいという時や、夜に外出するなどの際には注意する必要が出てきます。
もしハブに噛まれたら、患部には激痛が走り、どんどん赤く腫れてくるなどの症状が現れます。
噛まれた部位や深さによっては出血を伴うこともあるでしょう。
もちろんハブは有毒生物ですので、患部から毒が入っていくと内出血を起こし、皮膚が紫色へと変化することも…。
毒性はマムシほどの強さはありませんが、体内に入る毒の量によっては重篤な症状が現れることが予想されます。
また、一度噛まれた経験のある人が再び噛まれたら、動悸や頭痛、吐き気、血圧の上昇、心拍数の低下、呼吸困難、意識障害などの アナフィラキシーショックを起こす危険性が高まります。
これらの症状が現れたら、命の危機といってよいでしょう。
ハブに噛まれたら応急処置はどうすべき?
もしハブに噛まれたら、まずは患部を動かさないように 安静にするのが応急処置の鉄則です。
その上で、患部から全身に毒が回らないように、手を使って傷口から毒の混じった血液を絞り出すようにしてください。
ポイズンリムーバーなどがあれば吸引することもできますが、通常は持っていないことがほとんどですので、細心の注意を払って口で吸い取るという方法もあります。
誤って飲み込まないように吐き出し、口の中を水で何度もすすぎましょう。
特に、足など心臓よりも低い位置を噛まれたら、血流を弱めるために心臓から遠い位置を紐や衣服などで縛り、毒の回りを遅らせるようにしましょう。
応急処置が済み次第、医療機関を受診します。
ハブに噛まれたら救急車を呼ぶべき?血清の必要性は?
ハブに噛まれたら、急いで病院へ向かう必要があります。
もしアナフィラキシーショックのような激しい頭痛や吐き気、意識障害、呼吸困難などが見られる場合は、一刻も早く 救急車を呼んでください。
治療法としては、抗ハブ毒血清の注射を打ちます。
この血清によってハブの毒が中和されます。
毒蛇に噛まれた場合、その蛇の種類に応じた血清が必要となりますので、ハブに有効な治療法は抗ハブ毒血清のみとなります。
治療しても後遺症が残ることも?
抗ハブ毒血清の注射を行うことにより、ほとんどは 治癒できます。
ただし、迅速で適切な応急処置や対処ができるかどうかで、後遺症が残るかどうかの状況も変わってきます。
ハブの毒には赤血球や白血球を破壊するという作用があります。
赤血球や白血球が機能を失うと、筋肉に酸素を届けることができなくなるため筋肉組織が 壊死してしまうことがあります。
筋肉が壊死した状態をネフローゼと呼び、この状態になると後遺症が残ることに…。
マムシに比べると毒性が弱く視覚障害などになるケースはありませんが、対応次第では後遺症が残る可能性があることを理解しておきましょう。
普通に沖縄などに観光に行く場合、ハブに遭遇するケースはほぼありません。
たとえ遭遇しても、こちらから近づいたりしなければ噛まれることもありませんので、ハブを興奮させないよう冷静に対応しましょう。
スポンサーリンク