観葉植物として、また、オイルやピクルスなどでも人気の高い オリーブ。
一説には、花をつけるまでに8年以上の樹齢が必要とされ、白くて小さな花を見たことがないという人も多いです。
温度管理や日照時間など、花や実をつける条件が厳しい植物の1つですが、メッセージ性の深い 素敵な花言葉を持っています。
聖書やギリシア神話にも関わりがあるとされ、古くから親しまれてきた歴史も知っておきたいですね。
そこで・・・オリーブの名前の由来や花言葉、実の用途などについて詳しくご紹介しますね!
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目次
オリーブの名前の由来は?
オリーブは、モクセイ科オリーブ属の植物で、学名を 「Olea europaea」といいます。
もともとは「Olea」というラテン語が、オリーブの木と実を表していたことに由来しています。
日本では、一時期「橄欖」という名前で呼ばれていたこともありましたが、実際には異なる植物であることが判明したため、現在は使われていません。
ちなみに、現在では英名でも和名でも 「olive(オリーブ)」という名が使われています。
オリーブの花言葉と由来!
オリーブの花言葉は・・・
とされています。
「平和」は旧約聖書に、そして、「知恵」はギリシア神話に由来しています。
旧約聖書の創世記の中に 「ノアの方舟」という話があるのをご存知でしょうか…。
神が人々の悪行を見かねて、洪水によって人間を滅ぼすとノアに告げ、実行した話です。
そして、ノアとノアの家族、すべての動物のつがいを乗せるための方舟を作るように命じたのです。
洪水の後、ノアが方舟からハトを放すと、ハトはオリーブの若葉をくわえて戻ってきました。
そのことで、ノアは洪水が収まったことを知ったのです。
この言い伝えが元になりオリーブが平和の象徴とされ、「平和」という花言葉の由来となっています。
ちなみに、オリンピックなどの開会式に放たれるハトも、平和を象徴する鳥として有名ですよね…。
一方、ギリシア神話では以下のように登場します。
女神アテナ(ゼウスの娘)と 海皇ポセイドン(ゼウスの兄)は1つの都市を巡って支配権を争っていました。
他の神々は両者のうち、最も人々の役に立つものを創造した方にその都市の支配権を与えることにしました。
アテナはオリーブの木を植え、ポセイドンは馬を作り出しました。
神々は馬よりもオリーブの方が人々のためになると認め、その都市をアテナに与えました。
それが現在のアテネです。
アクロポリスの丘にアテナを祀り、オリーブはアテナに捧げられる木となりました。
アテナの祭りの競技の勝利者には「オリーブの冠」が与えられるようになったのです。
この神話が「知恵」という花言葉が生まれた由来となっています。
ギリシャ神話では、女神アテナを「知恵、戦闘、学芸、工芸の女神」などととしています。
また、西洋(英語)での花言葉も・・・
「wisdom(知恵、賢さ)」
と、同じ意味を持っています。
オリーブの実の主な用途は?
観葉植物として上手に育てると、実も収穫することが出来ます。
ただし、実はとても渋いので生では食べられません。
渋抜きをして塩漬けや酢漬けにして食べるのが一般的です。
緑色の若い実の時期に塩漬けにし、紫色に変色してきたらオリーブオイルを抽出して、料理や美容などに利用することができるようになります。
オリーブのプロフィール
モクセイ科オリーブ属の植物で、白くて小さな花を咲かせます。
開花時期は5~6月頃で、実の収穫は9~10月頃になります。
原産は地中海沿岸とされ、現在では ギリシャ、ポルトガル、イスラエルの国花にもされています。
また、日本では香川県の県花としても有名です。
オリーブオイルなどを使用する機会があれば、ぜひ花言葉を思い出してくださいね。
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