北枕 縁起が悪い

旅行に行って布団を敷く時などに、「北枕は縁起が悪いから」といって方角を気にする人がいますよね。

 

昔からそういわれて育ったという人も少なくないと思いますが、なぜ縁起が悪いのかという理由をご存知でしょうか…。

 

「死んだ人が北枕だから・・・」と、漠然とした話を耳にすることも多かったような気がしますね。

 

ただし、今では「ただの迷信」といわれることもあり、風水学的な考え方を信じる人も増えています。

 

そこで・・・北枕で寝ると縁起が悪いといわれる理由や、風水学的な方角の考え方をご紹介します!

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目次

遺体を北枕に寝かせるのは本当?お釈迦様の涅槃と関係する?

なぜ北枕で寝ると縁起が悪いといわれるのかは、人が亡くなった時に 遺体を北枕にして寝かせるという昔からのしきたりがあるからです。

 

なぜそのような向きになったのかは「お釈迦様の涅槃(ねはん)」に由来しています。

(※涅槃とは、釈迦や聖者の死を意味しています)

 

当時80歳だったお釈迦様は、二本の沙羅双樹の木の下で、頭を北に、顔を西に向けられたまま入滅(涅槃に入る)されたといわれています。

 

お釈迦様=「仏陀(ぶっだ)」と呼ばれることも多いですが、これは悟りを開いた人を意味する言葉です。

 

このお釈迦様の功績を称え、仏教徒の多いインドでは、現在でも右脇を下にして頭を北に、顔を西に向けて寝る知識人も多いといわれています。

 

つまり、生きている人にとっても、お釈迦様の涅槃像のように寝るのが 「最良の寝方」とされているのです。

 

 

しかし、日本では亡くなった人を北向きに寝かせることで、仏となって極楽浄土に行けるようになると考えられていたため、遺体を北向きに安置するようになりました。

 

インドでも恐らく考え方は同じだと思われますが、「生死に関わらず」といった違いがあるようです。

 

いずれにしても、日本においては 「死人」と同じ向きに寝ることは「縁起が悪いこと」と習慣付けられ、避けられてきたという歴史があります。
 
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北枕で寝ると本当に縁起が悪いの?ただの迷信?

お釈迦様が北枕のような姿で入滅されたのは事実ですが、だからといって縁起が悪いといっているのは日本だけです。

 

お釈迦様は、2500年ほど前という大昔に80歳まで生きられことからも、かなり健康だったといわれています。

 

そして、毎日北向きに眠られていましたので、それが健康の秘訣の1つだと考え、むしろ縁起がよいと考える仏教徒も多いとされています。

 

なぜ日本で縁起が悪いということになったのかは、やはり「死の世界」を連想させるからで、これは限りなく迷信に近い話だといえるでしょう。

 

もちろん、実際に北枕にして寝ている日本人の方も多いです。
 
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北枕で寝ると風水学的には?健康運、恋愛運、金運は?

北枕は健康によいと考える人も増えているようですが、 風水学的にはどうなのでしょうか…。

 

風水では枕の向きによって下記のように運気が変わると考えられています。

 

【北向き】

気は北から南に流れるため、自然に気を体内に取り入れられる。

疲労回復効果があり、目覚めがいい。

つまり、健康によいということですね。

 

【東向き】

太陽の向きに頭を向けているので仕事運がアップします。

エネルギーがあふれ若さを保つので、美容にもよい効果があります。

 

【南向き】

風水学的にはあまりよくない方角で、特に健康運と金運が悪いとされています。

ただし、直観力や知力が冴え渡り、人気や名声を得るには良い方角です。

 

【西向き】

冷静や落ち着きを得られ、最も熟睡できる方角といわれています。

恋愛運や金運なども全体的に安定するようです。

 

 

こうして見ると、北枕を気にして反対の南枕にすると、却って風水学的にはよくないようです。

 

どの運勢をアップさせたいかによって、枕の位置を変えてみるのもよいでしょう。

 

確かに未だに北枕は縁起が悪いといわれることも多いですが、それは死の世界へ急ぐことを意味するのではなく、いつか天命を全うした時、お釈迦様のおられる極楽浄土に行けることを示唆しているのかもしれませんね。

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