お正月のおせち料理に欠かせない存在といってもよい数の子。
なんともいえない独特の食感と塩気の効いた味にはまってしまい、つい食べ過ぎてしまうという方も多いのではないでしょうか。
ところで、数の子にはどんな栄養成分が含まれ、私たちの健康維持に役立っているのでしょうか…。
縁起物ではありますが、嬉しい効果や効能があると助かりますよね。
そこで・・・数の子の主な栄養成分と効果・効能・カロリーについてご説明します!
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目次
数の子の主な栄養成分とカロリーは?
数の子はご存じの通り、ニシンの卵です。
いわゆる魚卵になりますので、ニシンの子供が成長するために必要な栄養成分が凝縮されているといっても過言ではありません。
主な栄養成分は、タンパク質と脂質です。
水分を除けば、82%がタンパク質、残りの18%が脂質となります。
脂質の中にはEPAやDHAが含まれており、その比率はマグロのトロを上回るといわれています。
これらの栄養成分は、人体では決して作ることができない貴重なものです。
その他にも、ビタミンE、鉄分、亜鉛などのミネラルが豊富に含まれています。
気になるカロリーは100gあたり138kcalとなっていますので、それほど高カロリー食材とはいえないようです。
ただし、コレステロールや塩分を気にされる方も多いのではないでしょうか…。
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数の子の主な効果、効能は?
数の子に多く含まれているEPAやDHAは「オメガ3必須脂肪酸」にあたり、動脈硬化や高コレステロール血症の予防に効果があるといわれています。
肝臓での脂肪やコレステロールの分解促進、合成阻害などの働きもあるため、実は血管や血液に関する病気に効能を持ち、生活習慣病の予防に繋がります。
魚卵ということでコレステロールやプリン体を心配される方も多いですが、数の子に含まれている量は他の魚卵より圧倒的に少ないというデータもあります。
また、善玉コレステロールが多いため、あまり懸念し過ぎる必要もありません。
オメガ3必須脂肪酸には内蔵脂肪の蓄積を防ぐ効果もあり、糖代謝にもよい影響があるため、メタボの改善にも優れた効能を持っています。
さらに、DHAには脳機能の改善効果もあり、記憶学習能力のアップにも繋がるといわれています。
塩分に関しては、塩抜きをして調理することが多いため、もともとのナトリウム量もそれほど多くありません。
ただし、各家庭で味付けが異なりますし、数の子を含む松前漬けなどを大量に食べると血中ナトリウム濃度が上昇して高血圧の原因になることもあるため、注意が必要です。
ビタミンEは抗酸化作用が強く、活性酸素を除去し老化を防ぐ作用(アンチエイジング)があります。
これは動脈硬化やガンの予防になるだけでなく、女性には嬉しい肌のシミ、シワ、たるみを改善する働きも備わっています。
他にも、数の子は日本人に不足しがちな亜鉛や鉄分を含むため、免疫力の向上、爪や皮膚の強化、味覚障害や鉄欠乏性貧血の予防など、様々な効能を持っています。
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数の子の栄養・妊婦さんに与える影響は?
まず妊婦さんに起こりがちな貧血の予防に効果を発揮します。
栄養成分を見ても、また、コレステロールやプリン体の量を見ても、妊婦さんに悪い影響を与える食材ではありません。
しかし、妊娠中は免疫力が低下しているため、生ものを食べることはあまりおすすめできません。
リステリア菌による食中毒になってしまう恐れがあります。
ただし、妊婦さんといえど、全ての生ものを避けることはできませんし、適量を食べるようにするとビタミンEが女性ホルモンの分泌を促進してくれる効果が期待できます。
また、ビタミンEが不足すると流産に繋がるリスクが高まるため、数の子に限らず、豊富に含む食材を食べるようにしてください。
いかがでしたか?
数の子には体によい栄養成分がたくさん含まれており、少しイメージも変わったのではないでしょうか…。
お正月だけでなく、普段から食べるようにするのもおすすめですよ。
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