暖かい時期はアウトドアを楽しむ人も増えますが、虫刺されには十分注意したいですね。
7~10月頃になると「イラガの幼虫」の被害に遭う人も増えてきます。
いわゆるチョウ目イラガ属に属する蛾の総称で、その幼虫は体に無数のトゲを持ち、そこから毒を分泌します。
このような毒虫に刺されると重症になることもあるため、まず「何に刺されたのか」を把握し、適切に対処する必要があります。
そこで・・・イラガに刺されたらというテーマで症状や応急処置の方法などをご紹介します!
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目次
イラガに刺されたらどんな症状が現れる?
イラガの幼虫が外敵を察知すると、全身のトゲから毒を分泌します。
一種の防御反応によるもので、もし刺されたら強烈な痛みを感じます。
実際には、刺すというより触れるだけでも電気が流れるような激しい痛みを感じることが多いです。
その症状の強さから、イラガの幼虫には 「デンキムシ(電気虫)」という別名があるほどです。
多くの人は「刺す」という表現を使いますが、実際はトゲに触れることで症状が現れます。
その刺激はかなり強く、鋭い痛みや痒みなども起こります。
赤くなったり、水ぶくれになったりしてしまう場合もあります。
痛みは1時間程度で治まりますが、痒みは1週間程度続くことも珍しくありません。
場合によっては、高熱が出るなどもっとひどい症状が出ることもあるため、イラガに刺されたらしばらく安静にして様子を見ておきましょう。
ちなみに成虫には毒がなく、口がないので農作物を荒らすこともなく無害です。
注意しなくてはいけないのは幼虫だけですね。
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イラガに刺されたら応急処置はどうする?
イラガに刺されたら、すぐに応急処置を行いましょう。
処置の仕方次第によっては、なるべく症状を抑え重症化を防ぐことができます。
まずは毒毛と毒を水で洗い流してください。
あとは、後に紹介する市販薬などを塗布してください。
もし熱を感じるようなことがあれば、氷などを使って冷やすことが大切です。
服の上から刺されたら、ガムテープなどで服に付いたトゲを取り除きましょう。
トゲのついた服を他の洗濯物と一緒に洗うと、他の衣類にも毒が付着したトゲが付いてしまうことがあります。
もしイラガに刺されたらすぐに応急処置を行い、他にも服の洗濯などに注意すべき点があります。
イラガに刺された時に有効な市販薬は?
トゲをしっかり洗い流したら、あとは市販の虫刺され薬を塗っておけば大丈夫です。
イラガの毒の成分は明らかになっていませんが、刺されたら抗ヒスタミン成分を含む軟膏を塗っておくと痒みを抑えることができます。
痛みは1時間程度で治まりますので、痒みにも有効な下記の市販薬をおすすめします。
・興和薬品の「新レスタミンコーワ軟膏」
痒みの元となる「ヒスタミンの分泌」をブロックする成分を含む市販薬ですので、 他の虫に刺された時も使用できますね。
アウトドアに出かけたり家庭菜園をしていたりする人は、常備しておくと応急処置ができるので安心です。
他にはアロエの葉の汁を塗るのも有効だといわれていますが、アンモニア水は効果がありません。
症状がひどい場合は皮膚科へ!目に毒が入ったら
痒みの症状がひどい時や広範囲に広がった場合は、無理をせず皮膚科を受診しましょう。
イラガに刺されて死に至るということはありませんが、病院に行けば適切な治療を受けることができるため、完治も早くなります。
重症になった場合、点滴や飲み薬などが必要になることもあります。
また、何らかの理由でトゲに付着した毒が目に入ってしまったら、眼科を受診したほうがよいでしょう。
イラガに刺されたら強い痛みがありますが、その後に現れる痒みを早めに治すよう努めましょう。
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