平均寿命がかなり短いというイメージがある ダウン症ですが、それも昔の話のようです。
今では、医学の進歩などにより随分長く生きられるようになっています。
ただし、重い合併症と闘うことになる人も多いのですが、短命の場合の死因などは意外と知られていません。
また、ダウン症の重度にもよりますが、立派に社会人となり、結婚して子を持つ親となる人も大勢いらっしゃるようです。
そこで、いま現在のダウン症の方の平均寿命や、短命の理由となる主な死因などをテーマにご説明します。
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目次
ダウン症の人の平均寿命は何歳くらい?
そもそもダウン症候群とは、 染色体の先天的異常により特有の障害を持って生まれてくるというものです。
私たちは、通常23対で46本の染色体を持って生まれてきますが、ダウン症の人の場合は47本あり、1本多いとされています。
遺伝などではなく、母親のお腹の中で胎児が成長する過程で起こる異常です。
最近では高齢出産が増えていますので、女性の体内にある 卵子の劣化などの原因も挙げられています。
染色体に異常があると合併症として重い病気にかかりやすく、以前は幼くして命を落とす子も多かったのです。
その平均寿命は20歳ともいわれていました。
日本人の平均寿命は裕に80歳を超えていますので、軽度の人を除けば短命な人が多かったということは否めません。
しかし、現在では合併症を予防したり、完治させることまでできるようなってきています。
詳細なデータはありませんが、50歳前後を平均としているようです。
もちろん日本全体の平均寿命と比べると短いですが、昔と比べると飛躍的に延びていることがわかります。
ダウン症の寿命・短い理由や主な死因は?
若くして亡くなる場合、死因は合併症の 心臓疾患や 白血病というケースがほとんどです。
とくに、乳児期に発症すると治療は困難を極め、命を落とすことが多いといわれています。
1歳以下で亡くなってしまうことも未だ多いのも事実ですが、1歳を超えるとぐっと平均寿命が延びるのです。
また、10歳を過ぎてしまえば、健常者と変わらないほど生きられるようです。
小さいうちに死因となるような重い病気を発症しなければ、長生きすることも十分可能となっています。
ダウン症の寿命・最長でどのくらい?
こちらも正確なデータがある訳ではありませんが、最長では 80代まで生きたという人もいるそうです。
医療は日々進歩していますので、ダウン症の人の平均寿命もさらに延びていくかもしれませんね。
そして、もう1つ重要になるのが周囲の方のサポートです。
もともと筋力などが弱く、運動不足などにより生活習慣病のリスクも高いといわれていますので、それを克服できるようなサポートができれば、もっと長く生きられるようになるでしょう。
ダウン症の特徴と症状!重度と軽度の違い・大人になって変化する?
結婚や子どもがいる人も多い?
一般の学校に進学し、大学を出て社会人として立派に働いている人もたくさんいます。
もちろん、 結婚をしている人もいますし、子どもがいる人もいます。
「子どもに影響はないのか?」と心配される人も多いですが、ダウン症の親であっても子へ直接影響が及ぶことはありません。
ですから、出産を諦めたりする必要もありません。
できることなら高齢出産を避けるようにするのがよいのかもしれませんが、人には人の事情もありますし、難しいところですね。
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