漆の器といえば、日本の伝統文化の1つとされていますね。
それに載せるだけで、いつもの料理がワンランクアップしたような雰囲気になります。
ただし、「漆かぶれ」という言葉があるように、毎日扱う職人さんでも被害に遭うことも珍しくないようです。
万が一症状が出てしまった場合のために、治療法や薬などについて知識を深めておきましょう。
そこで、漆かぶれの症状や治療期間、市販薬などについてご説明します。
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目次
漆かぶれの症状とは?顔や全身に広がる?
漆かぶれの原因は、漆に含まれる ウルシオールという成分にあります。
かなり強力な成分といわれており、漆に一切触れていなくても、空気中に飛散しているウルシオールによりかぶれが引き起こされます。
ただし、アレルギー反応の一種ですので、かぶれが出る人出ない人、出る部位や症状の度合いにも個人差があります。
基本的には、ウルシオールが付着した部分を中心に、 ひどい赤みや湿疹、腫れ、痒みなどの症状が広がって行きますが、掻きむしってしまって顔や全身に広がってしまうこともあります。
重症の場合は、呼吸困難などの強いアレルギー反応が起こる危険性もあるため、扱いなどにも注意が必要です。
また、山の中などを歩いていて強い痒みを伴う湿疹などが出た際は、近くに漆の木がないかチェックすることも大切ですね。
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漆かぶれの潜伏期間は?人にうつることもある?
漆かぶれは、ウルシオールに触れたことで発症する強力な 皮膚の免疫反応です。
ほとんどの場合、漆に触れてしまってからすぐに症状が出ますが、2~3日後など稀に遅発的に発症することもあります。
潜伏期間を経ることもあるため、原因がよくわからないということも…。
かぶれが人から人へうつることはまずありませんが、患部にウルシオールが残留していれば、他の人が触れた際にうつる可能性もゼロではありません。
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漆かぶれの主な治療法と期間は?
漆かぶれの症状が出た場合は、 皮膚科を受診してステロイド入り軟膏などを塗付して治療していきます。
まずは、患部を綺麗に洗ってウルシオールを落としてから、患部に軟膏を塗って様子を見ます。
治療にかかる期間は個人差もあり、1週間~1ヶ月程度を目安にします。
ステロイドを塗ると一時的に改善しますが、塗付をやめると再発することもあるため、皮膚科医の指示の通りに処方された薬を塗り続けて完治を目指しましょう。
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漆かぶれに効く市販薬はある?
ドラッグストアで入手できるステロイド軟膏や抗ヒスタミン軟膏などの 市販薬でも症状を抑える効果はあります。
ただし、根本的な治療にはならないため、漆かぶれの場合は必ず皮膚科を受診するようにしましょう。
軽症の時は、患部を塩水で洗うことで効果があるとされていますが、原因が漆にあることの診断を受ける意味でも専門医に診せておいた方がよいでしょう。
漆は山道などにも自生しているため、山登りなどをする際にうっかり触ってしまうと高確率でかぶれを起こします。
皮膚のブツブツ、腫れ、痒みも非常に強くなることが予想されますので、知識として覚えておいて下さいね。
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