亜鉛は成人の体内に約2gしか存在しませんが、重要なミネラルの1つです。
皮膚、骨、筋肉、眼球などを構成する成分です。
普通の食生活をしていれば不足することはほぼありませんが、外食やコンビニ食などの偏った食生活で陥りやすくなっています。
特に、近年は亜鉛不足の人が増えているという報告もあります。
では、亜鉛不足で現れる主な症状や原因についてご説明します。
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目次
亜鉛不足の症状・爪に異常が現れる!
亜鉛は、 皮膚や爪の健康を保つのに重要な役割を果たしています。
不足するとシミやしわが目立つようになったり、爪が割れやすくなったりすることがあります。
痒みを伴う皮膚疾患や、部分脱毛なども亜鉛不足が原因となっていることがあります。
器質性異常が見られないのに、爪などに何らかの症状が出る場合は 欠乏症を起こしている可能性があります。
亜鉛不足の症状・舌の痺れや味覚障害も!
亜鉛は、舌にある 味蕾(みらい)の新陳代謝を促すという働きを持っています。
人は食べ物の味を味蕾を通じて感じ取るため、亜鉛不足でこの代謝が悪くなってくると味覚障害を起こす可能性があります。
他にも、口内炎や舌の痺れといった舌咽症状も現れるため、日頃の食生活で不足しないよう注意する必要があります。
亜鉛不足の原因・食べ物が影響?
亜鉛不足が起こる原因は、やはり 食べ物が大きく影響していると考えられます。
したがって、亜鉛を補う食生活に切り替えていきましょう。
比較的豊富に含まれる食べ物としては・・・
大豆製品、うなぎ、チーズ、牡蠣
などです。
この中でも特に牡蠣に多く含まれていて、生で1つ食べることで1日の摂取推奨量を満たすことができます。
加熱による栄養分の損失については、亜鉛は 水溶性なので煮込み料理にすると溶け出してしまいます。
加熱する際は焼く、揚げるといった調理法がおすすめです。
穀物の中では、胚芽米、赤米、黒米などが白米よりも亜鉛が多く含まれているため、不足している人は主食をこれらに切り替えるのも1つの方法です。
また、インスタント食品に多く利用される食品添加物は、亜鉛の吸収を妨げるものが多く含まれるため、欠乏症を起こす原因になりやすいといわれています。
さらに、外食やコンビニ食材などを多く利用している人は亜鉛不足に陥りやすいといわれています。
普段の食べ物で解消することができるため、食生活をもう1度見直すことも大切です。
亜鉛不足の原因・降圧剤が関与?
高血圧の治療のために 降圧剤を使用している人も亜鉛不足になりやすいといわれています。
降圧剤には、亜鉛を体外に排出してしまう成分が含まれることが原因です。
そのため、高血圧の治療で薬を服用している人は、亜鉛不足を補うサプリメントを処方されることが多くあります。
爪の異常や味覚障害などが現れたら、まずはかかり付けの医師に相談してみましょう。
亜鉛不足の症状や、食べ物による改善策についてご紹介しました。
1つだけ注意点として、亜鉛は摂取上限量を大きく超えてしまうと頭痛などを引き起こす原因になることもあるため、知識の中に加えておいて下さい。
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