冬に旬を迎える花、 シクラメン。
花屋さんでも鉢植えを見かけることが多いですし、プレゼントに贈ったり、逆にいただくこともあるでしょう。
花にはそれぞれメッセージ性の強い花言葉がありますので、特に好意を持っている相手に贈る際は、その意味を調べてからにした方がよさそうですね。
また、色別に異なる意味を持っている花も多いため、選ぶ際には注意しておきましょう!
では、シクラメンの名前の由来や花言葉、花の特徴などについてご紹介します。
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目次
シクラメンの名前の由来は?
シクラメンという花の名前は、ギリシャ語の「キクロス」という言葉が語源になっています。
これは「螺旋」「円」という意味を持つ言葉で、受粉後に茎が螺旋状に丸まるという「シクラメンの性質」に由来して名付けられています。
また、豚がこの植物の根を掘って食べることから、ヨーロッパでは「豚のパン」と呼ばれることもあります。
日本でも「豚の饅頭」という別名がありますが、植物の名前に「豚」「饅頭」とは思い切った名前を付ける人もいたものですね。
歌手・布施明さんの名曲では、「真綿色したシクラメンほど清(すが)しいものはない」と歌われていますので、随分イメージも変わってきますよね。
もちろん花のことではなく、あくまで根っこに由来していますので、致し方ないところではありますが…。
シクラメンの花言葉は?色別や英語では?
シクラメン全般の花言葉は・・・
「はにかみ」「恥ずかしがり屋」
といったものです。
色彩豊かな花の印象とは異なり、控えめなイメージの言葉ばかりですね。
これらは、シクラメンの花が雨から花粉を守るために下向きを咲く姿に由来するもので、その花姿がいかにも恥じらっているようかのように見えることから来ています。
また、色別に見てみると・・・
白:「清純」
ピンク:「憧れ」「内気」「はにかみ」
とされています。
プレゼントにするには赤以外を選んだ方がよさそうですね。
赤いシクラメンは花びらが炎のように見えることから「嫉妬の火」を連想させたようです。
最近では、花びらが水色に近い青色のものや、薄い黄色、薄い紫、濃い紫、白とピンクのツートンカラーになっている品種などが続々誕生していますが、まだ個別の花言葉はないようです。
それから・・・ぜひ知っておきたいこととして、この花をお見舞いとして病院などに持って行くのはタブーとされているようです。
「シクラメン」という言葉自体が「死」や「苦」を連想させてしまうため、不向きだとされています。
そもそも、根の張った鉢植えを病院に持っていくことは、病人が「寝づく」という意味にとらえられてしまうため、他の花の場合も避ける必要があります。
ちなみに、英語の花言葉は・・・
「shyness(内気、はにかみ)」
「resignation and good-bye(退職と別れの言葉)」
とされています。
日本のものと若干異なりますが、全体的なイメージは変わらないですね。
シクラメンのプロフィール
サクラソウ科シクラメン属の花です。
原産は地中海沿岸地方。
開花時期は10月~翌4月で、最盛期は11月~12月となっています。
花持ちは5~7日程度です。
鉢植えが多いですが、切り花としても利用されています。
通常、花言葉のイメージからプレゼントに向かない花とされるものは多いですが、花の名前自体が向かないというのは珍しいことですね。
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