おつまみやパスタなどで食べると美味しい「からすみ」。
魚卵ということでコレステロールやプリン体が含まれており、あまり体によいイメージはありませんが、実際のところどうなのでしょうか…。
どんな栄養素が含まれているのか、知らないという人も多いかもしれませんね。
また、塩辛いので高血圧の方などは塩分濃度なども気になりますよね。
そこで・・・からすみの主な栄養成分と効果・効能・カロリー、塩分濃度などについてご説明します!
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目次
からすみの主な栄養素とカロリーは?
そもそも 「からすみって何?」という方もいらっしゃるかもしれません。
からすみはボラの卵巣を塩漬けにし、乾燥させたものです。
その歴史は古く、古代ローマから作られていたといわれています。
昔は、栄養価の高い保存食として重宝されていたのです。
主な 栄養成分としては・・・
タンパク質や脂質の他、ビタミンA、ビタミンB1、B2、B6、B12、葉酸、ナイアシン、パンテトン酸、ビタミンD、E、Kなどといったビタミン類が非常に豊富です。
さらに、カリウム、マグネシウム、カルシウム、ナトリウム、マンガン、リン、鉄、銅、亜鉛などのミネラルも豊富です。
なかでも注目したいのは、やはりタンパク質や脂質といった「三大栄養素」の内の2つですね。
特に、脂質は健康維持に効果が高いといわれている「α-リノレン酸」「アラキドン酸」といったオメガ6脂肪酸の他、EPA、DHAなどのオメガ3系の脂肪酸の含有量が豊富な点も特徴的です。
気になるカロリーはというと、100gあたり 423kcalと高いです。
ただし、それほどたくさん食べるものではありませんし、個人で食べ過ぎに注意するしかありませんね。
からすみの効果・効能は?
タンパク質と脂質に加え、ビタミンB群も含んでいるため、疲労回復や滋養強壮といった効能が期待できます。
また、オメガ6系脂肪酸には悪玉コレステロールを減らす働きがありますし、オメガ3系の場合は抗血栓作用があるため、動脈硬化や認知症の予防改善効果が期待できます。
つまり、どちらも血管の根詰まりを解消して、血流をよくする働きはお墨付きということですね。
特に、EPA、DHAは血液をサラサラにする働きが強いことはコマーシャルなどでも有名ですし、サプリメントで摂るよりも食材から直接摂取したほうが吸収率も高いですからね。
ただし、アラキドン酸は摂り過ぎると動脈硬化や高血圧を招き、逆効果になるリスクがあるため、やはり食べ過ぎには注意したほうがよさそうです。
さらに、ビタミンDにはカルシウムの吸収率を上げる効果がありますし、カリウムの利尿作用は余計なナトリウムや水分を排出して、むくみの解消や高血圧予防にも繋がります。
しかし、からすみはそれほど大量に食べるものではありませんので、 長期的な効果を期待できないというデメリットの方が大きいようです。
からすみの塩分濃度は?
からすみというとまず塩辛いイメージがあるため、塩分含有量も心配ですよね。
塩分濃度に関しても製法により異なりますが、大体4~5%のものが主流です。
昔は7~8%ほどあったので、これでも少し減ってきたようです。
とはいえ、塩分(ナトリウム)が非常に多い食べ物であることには変わらないので、高血圧症の人は特に食べ過ぎには注意しましょう。
また、からすみの脂質には体内で消化できない 「ワックスエステル」というものが含まれています。
大量に摂取すると下痢を起こしたり、中毒症状を起こしたりする可能性があります。
様々な観点からも、少量を目安に食べる食材であることは再確認しておきましょう。
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