コーヒーといえば、様々な種類と産地があります。
本格的なコーヒー店に行くとかなり種類がありますが、一口飲んでみて特徴や違いがわかる人は少ないかもしれませんね。
世界三大コーヒーとして有名な「キリマンジャロ」「ブルーマウンテン」「コナ」といったものも、香りや苦味の強さなどで判断するのは難しいでしょう。
そもそも様々な種類をブレンドすることも多いため、尚更わかりにくくなっています。
そこで・・・世界三大コーヒーといわれる、キリマンジャロ、ブルーマウンテン、コナの違いや特徴についてご紹介します!
目次
キリマンジャロとは?
世界三大コーヒーの1つ目はキリマンジャロです。
愛好家の間では「キリマン」と呼ばれており、名前はよく知っている人も多いと思います。
アフリカ大陸最高峰とされるタンザニアの「キリマンジャロ山」の麓の町で栽培・加工・生産されているコーヒー豆のブランドです。
麓といっても、キリマンジャロ山の標高が5,895mもあるため、標高1,500m~2,500m付近の広大な土地を利用して、コーヒー豆のみを栽培し、大規模生産されています。
現在では、タンザニアで生産されているすべてのコーヒーのブランド名となっています。
もともとはギリシャ人によってキリマンジャロに持ち込まれたコーヒー豆ですが、その後、イギリス人やドイツ人の手によりプランテーションが開拓されています。
豆はコーヒーの木の果実から得られるもので、品種としてはアラビカ種の1つです。
味わいは、強い酸味を持ちつつ、甘い香りやコクがあるのが特徴です。
酸味が強いため苦手という人もいますが、好きな人にはたまらないようです。
他の世界三大コーヒーとの一番の違いはブレンドせずに飲むことが多いことです。
焙煎の方法としては、やや苦味を重視した「シティーロースト」「フルシティロースト」で飲まれています。
ブルーマウンテンとは?
世界三大コーヒーの2つ目はブルーマウンテンです。
ブランド名の由来は、ジャマイカにあるブルーマウンテン山脈の標高800~1200mの地域のみで栽培されているものを呼んでいることにあります。
愛好家には「ブルマン」と呼ばれることもあり、缶コーヒーなどにも使用されているため、キリマンジャロ同様に日本では有名です。
こちらもアラビカ種の1つとされています。
限られた地域でのみ栽培されていることもあり、その希少価値は高く、世界三大コーヒーの中でも「コーヒーの王様」などと呼ばれることもあります。
日本でよく耳にする理由は、生産量の8~9割が日本に輸出されているからです。
ただし、ブルーマウンテンは香りが高く、甘味や苦味の調和がとれているのが特徴なので、他の香りの弱いコーヒー豆とブレンドして飲まれることが多いです。
100%になると値段も相当高くなるという理由もあります。
また、他の豆とは違い、焙煎の度合いを抑えて苦味を少な目にした「ミディアムロースト」「ハイロースト」で飲まれることが多いです。
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コナとは?
あまりメジャーなイメージはありませんが、世界三大コーヒーの3つ目はコナコーヒーです。
こちらは主にハワイ島の南西部にあるコナ地区で栽培されています。
生産量は世界のコーヒーの1%以下とされ、大変貴重なものといえます。
アラビカ種の在来種であるティピカ種という品種の1つです。
アメリカで商業用のコーヒーの生産をしているのはハワイ州のみで、しかも先進国で栽培されていること自体が珍しいため、ブルーマウンテンに次ぐ高価なコーヒーとなっています。
日本企業も生産に乗り出しており、ドトール、UCCなどがハワイ州に観光農園を持っています。
苦味が少なく、甘い香りや柔らかい酸味が特徴で、スッキリ飲めるコーヒーとなっています。
ただし、ハワイ州の法律では、コナコーヒーが10%使用されていれば「コナ・ブレンド」として認められていますので、安いと感じたら90%は他のコーヒーがブレンドされているでしょう。
ハワイ州では、マウイ島、オアフ島、カウアイ島などでもコーヒー豆が生産されており、南国の適度な降水量や、昼と夜の寒暖差など、質の良いコーヒーが出来る条件が揃っています。
こちらもやや苦味を重視した 「シティーロースト」「フルシティロースト」で飲まれることが多いです。
世界三大コーヒーの違いや特徴をご紹介しました。
今では最も歴史の古いブランドである「モカ」なども人気が高いですが、一度はご紹介した三種を飲み比べてみるのもよいのではないでしょうか。
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