「行者にんにく」という植物をご存じでしょうか?

 

日本は国土が南北に広いせいか、ある地域ではよく見かけるけれど、他の地域では全く見かけないという食材がたくさんあります。

 

また、「名前は聞いたことはあるけれど実物を見たことはない」という食材もあると思います。

 

行者にんにくもそんな食材の1つではないでしょうか。

 

名前からにんにくの仲間だとわかりますが、実際にはどのようなもので、どんな栄養や効果・効能があるのでしょうか…。

 

では、行者にんにくの栄養成分や効果・効能、名前の由来などについてご紹介します!

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行者にんにくとは?名前の由来は?

行者にんにくは、多年草で ヒガンバナ科のネギ属に分類されます。

 

北海道をイメージされる方も多いですが、近畿より北の亜高山帯の針葉樹林や混合樹林の湿地に群生しています。

 

私たちが普段食べているにんにくもヒガンバナ科のネギ属ですから、行者にんにくは近い植物になります。

 

ただし、行者にんにくは根の部分を食するのではなく、主に葉や茎の部分を食べます。

 

生のままお浸しにしたり、刻んで卵焼きや餃子に入れたりと、どちらかというと ニラと同じような使われ方をします。

 

名前の由来は、修行のために山にこもる行者が食料にしていたという説や、修行中に食べると滋養が付き過ぎて修行にならないので、食べることを禁じられていたからという説があります。

 

 

行者にんにくに含まれる主な栄養成分は?

含まれている栄養成分で注目すべきなのは アリシンで、にんにくよりも多く含まれています。

 

また、スコルジニンという成分も豊富に含まれています。

 

炭水化物、タンパク質の他、β‐カロテンやビタミンB1、B2、B6、C、E、葉酸、パントテン酸も豊富です。

 

その他、食物繊維に加え、ナトリウム、カルシウム、マグネシウム、リン、鉄などのミネラルが含まれ、禁欲生活を求められる行者が食べるのを禁じられるのもうなずける話です。

 

 

行者にんにくが持つ効果・効能は?

アリシンはビタミンB1の吸収を助け、 疲労回復 滋養強壮に効果があります。

 

また、免疫力を高める作用があり、がんに効能を持つといわれています。

 

さらに、血行を促進する働きにも長け、血液をサラサラにして動脈硬化を防ぎ、血栓ができるのを予防する力を持っています。

 

 

アリシンには強い殺菌効果があることでも知られています。

 

結核菌、ブドウ球菌、赤痢菌、チフス菌などの人間にとって脅威となる菌に対しても効果を発揮し、 抗生物質にも使用されているほどです。

 

 

スコルジニンにも疲労回復や新陳代謝の促進作用があり、葉の部分に多く含まれているβ‐カロテンには抗発ガン作用や免疫賦活作用があります。

 

β‐カロチンは体内でビタミンAに変換される特徴があるため、視力の維持、粘膜や皮膚の保護、喉や肺など呼吸器系統を守る働きがあります。

 

また、ビタミンAは髪の健康にも効能を持つといわれています。

 

ビタミンKには骨を丈夫にする働きがありますし、ビタミンB2、B6はニキビに効果があることが知られています。

 

その他、食物繊維も豊富であることから腸内環境を整え、 便秘の解消にも一役買ってくれます。

 

 

このように様々な効能を持つ行者にんにくですが、地域によっては全く見かけない、名前も知らなかったという人も多いと思います。

 

北海道では「アイヌネギ」とも呼ばれており、にんにくと同様に独特の臭いを持つ食材ですが、食べる機会があったら是非味わってみて下さいね。

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