仏壇 お供え物

昔から、御先祖様が過ごす場所として、自宅に仏壇を置いている家庭は多いですよね。

 

お供え物として、花やお菓子、果物などをよく見かけますが、毎日上げなくてはいけないものはあるのでしょうか?

 

例えば、炊き立ての朝ごはんやお茶、お水などです。

 

また、お供え物の置き方にも「向き」があるといわれていますが、ご存知でしょうか?

 

他にも、肉や魚などの生ものをお供えしてもよいのかなど、あまり知られていないことも多いようです。

 

そこで・・・仏壇のお供え物に関する一般的な常識や作法についてご紹介します!

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目次

仏壇のお供え物で毎日必要なものはある?

仏壇へのお供え物として、毎日上げているものはありますか?

 

とくに毎日上げているものはないという方は、少し考え方を改める必要があるかもしれません。

 

そもそも「仏壇とは何か」「何のためにあるのか」ということを、詳しく知る必要もあります。

 

 

仏壇はご先祖様のためのものという認識が強いですが、仏様をお祭りする「家庭の中のお寺」という意味もあります。

 

つまり、お供え物とは、自分のご先祖様だけに上げているわけではありません。

 

 

宗派によっても考え方が多少異なりますが・・・

 

阿弥陀如来のお力により浄土に向かわれ、仏様となったすべての方へのお供え物という側面を持っています。

 

要するに、この世で悟りを得たのち、あの世に旅立たれた仏様すべてが対象となっています。

 

では、今を生きている私たちは、その方々へ日々どのようなものを支度するべきでしょうか…。

 

 

仏壇に毎日上げるもののことを「五供(ごくう)」といいます。

 

これは、「香」「花」「灯燭(とうしょく)」「浄水」「飲食(おんじき)」の5つのことをいいます。

 

  • 香:お線香
  • 花:お花
  • 灯燭:ろうそく
  • 浄水:お水、またはお茶
  • 飲食:炊きたてのご飯

のことです。

 

これらが、仏壇へのお供え物として毎日必要なものとされています。

 

基本的には朝お供えをし、夜に下げるというのが一般的です。

 

お花は毎日新しいものでなくても構いませんが、水は毎日差し替えることが大切です。

 

ただし、お供えのタイミングは家族の生活リズムなどに合わせ、多少前後させても問題はありません。

 

また、飲食として、果物やお菓子、お酒など、故人が好きだったものなどもお供えしてあげましょう。
 

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仏壇のお供え物の置き方・向きはどうする?

仏壇のお供え物には、置く場所や向きなど置き方にもルールがあります。

 

お線香は香炉に立て、花は花立てに入れましょう。(※お線香は2つに折って、香炉に寝かすこともあります)

 

ろうそくは水やご飯を上げるタイミングで火を点け、御勤めが終わったタイミングで消します。

 

ろうそく立てに入れてお供えし、消す時は手で扇ぐか、ろうそく消しを使用します。

 

水は茶器に入れ、ご飯はお茶碗などに盛ってお供えしましょう。

 

仏壇のタイプによってお供えする場所は変わりますが、お供え物はご先祖様向きではなく、正面(私たち側)に向くような置き方にします。

 

特に、お花は正面に花びらを向けますので、お供え物の向きの基準にするとよいですね。
 
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果物は丸ごと1個お供えしてもよい?

お供え物に果物を置く場合は、大き過ぎないものを選び、丸ごと1個お供えしても構いません。

 

仏壇にお菓子や果物をお供えする時は、傷みにくく日持ちするものを用意するのが基本です。

 

特に、りんごや梨などは切ってしまうと日持ちしないため、切らないほうがよいでしょう。

 

 

切って差し上げなければ、ご先祖様が食べられないという考えを持っている人も多いですね。

 

ただ、仏壇へのお供え物は、香りを楽しむものという意味もあります。

 

また、自分たちが食べているものの報告と感謝という意味があるので、切ってからお供えする必要はないとされています。

 

 

また、和菓子やせんべいなどのお菓子類も、基本的に日持ちするものを選びます。

 

チョコレートや生菓子などは、衛生面からもおすすめできません。

 

もし故人が好きだったものであれば、少しの間お供えして、傷む前に下げてありがたくいただきましょう。

 

 

仏壇のお供え物に肉や魚などの生ものはNG?

肉や魚などの生ものは、仏壇へのお供え物には向いていません。

 

これも、傷みやすいということが理由とされています。

 

しかし、絶対にNGということではなく、故人が好きだったものであればお供えしても構いません。

 

例えば、故人がハンバーグ好きだったのなら、家族がハンバーグを食べる日はお供えして上げましょう。

 

お祝いなどでお寿司を食べることがあれば、少し取り分けてお供えするということも可能です。

 

ただし、生ものは劣化も早いので、早めに下げることも考慮してください。

 

 

仏壇のお供え物についてご紹介しました。

 

お供えするに当たっての考え方は、宗派や地域などによっても異なってくると思われます。

 

いずれにしても、ご先祖様や仏様を思いやることが最も重要ですね。

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