ししとう(獅子唐)は、夏が旬のナス科の野菜です。
もちろん「獅子唐辛子」というのが正式な名称ですね。
生で丸ごと食べることもできますし、炒めるだけでお酒のおつまみなどにもピッタリです。
ピーマンに近い野菜でもあるため、栄養価もとても優れていています。
夏の疲れた体には嬉しい効果や効能もたくさんありますよ!
そこで・・・ししとう(獅子唐)の主な栄養成分や、その効果・効能・カロリーなどについて詳しくご紹介します。
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目次
ししとうの主な栄養成分とカロリーは?
ししとうはナス科トウガラシ属の野菜の1つで、緑黄色野菜に分類されます。
したがって、緑黄色野菜特有のβ-カロテンが多く含まれており、体内に入るとビタミンAに変換される性質を持っています。
その他の主な栄養素として・・・
- ビタミン類:ビタミンA、B1、B2、B6、C、E、K、ナイアシン、ビオチン、葉酸、パントテン酸
- ミネラル類:カリウム、カルシウム、マグネシウム、リン、鉄、亜鉛、銅、マンガン、セレン、モリブデン
などが豊富に含まれます。
特に、ビタミンC、B6、K、モリブデンなどが多く含まれますが、非常に栄養バランスの取れた優良食材といえます。
ほとんどが水分で構成されているので、カロリーは100g当たり25kcal程度と低カロリー食材です。
唐辛子の仲間ですので、一度に大量に食べることはありませんね。
ただ、ししとうの旬の時期には、頻繁に食生活に取り入れるとよいでしょう。
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ししとうの効果・効能は?
まず、特筆すべきはβカロテンやビタミンEによる抗酸化作用です。
ししとうには、血流をよくしたり、老化の原因となる活性酸素が大量に増えるのを抑制する効果があります。
具体的な効能としては・・・
- 体の内側:動脈硬化、ガン、肥満に始まる生活習慣病
- 体の外側:皮膚のシミ、シワ、たるみ
などを改善する働きがあります。
いわゆるアンチエイジング(抗加齢、抗老化)に繋がる栄養素といえます。
さらに、ビタミンEの抗酸化作用は、ビタミンCと一緒に摂ることで相乗効果が期待できるため、ししとうは好都合な食材の1つになります。
また、β-カロテンは体内に入るとビタミンAに変換されるため、粘膜や皮膚の強化、免疫力アップ、目の健康維持などの効能も期待できます。
夏にも流行する感染症もあるため、暑さで体力が奪われて免疫力が落ちるのを防いでくれるのは嬉しい作用です。
ししとうにはビタミンB群、Cも多く含まれており、疲労回復やお肌のケアにも有効です。
特に、夏場は日焼けによる肌のダメージが気になりますが、ビタミンCは美肌効果にとても優れています。
その他、ビタミンB6には脂質の代謝を促す働きがあるので、ダイエットのサポートにもなりますし、脂肪肝などの予防効果もあります。
カリウムをはじめミネラルも豊富に含まれるため、むくみや貧血などのマイナートラブルを予防する効能も大きいです。
ししとうの栄養と妊婦さんとの相性は?
ししとうにはビタミンKが特に多く含まれますが、血液の中の凝固因子を増やす効能があります。
その作用により「止血のビタミン」とも呼ばれる程です。
出産を控えた妊婦さんにぜひ取ってほしい栄養素で、出産の時の出血を抑えてくれる効果が期待できます。
健康な骨を作るのにも必要な栄養素なので、将来の骨粗鬆症予防にも繋がります。
また、ししとうに含まれるミネラルの中にモリブデンというものがありますが、これには鉄分同様に貧血を予防する働きがあるといわれています。
妊婦さんのお悩みの1つに貧血になりやすいことも挙げられますので、摂取したい栄養素の1つといえるでしょう。
むくみや骨がもろくなる、体重が増え過ぎるなども、各種ミネラルが改善へ導いてくれます。
ししとうの栄養は妊婦さんとの相性もよいため、積極的に食生活に取り入れても問題ありません。
ししとうの主な調理法は?
ししとうはビタミン類が豊富ですが、比較的加熱による栄養損失が少ない野菜です。
βカロテンは、油と一緒に摂ることで、より効率的に摂取ができる特徴があります。
揚げ物や炒めものにするのがおすすめです。
炒めて塩コショウで味付けするだけでも、十分美味しくいただけますね。
もし、揚げ物調理をするのであれば、破裂を防ぐためにあらかじめ爪楊枝などで穴をあけておきましょう。
いろんな野菜との相性もよいですし、豚肉料理などに活用する調理法もおすすめです。
ししとうの効果や効能を紹介しました。
辛味は少なめですが、唐辛子と同じカプサイシンも多少は含まれています。
多少は脂肪燃焼などにも効果があるようです。
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