少し前には、肌を黒く焼くことが流行した時代もありましたね。
今では、 日焼けすることの害が広く浸透して、予防や対策をする人の方が増えています。
また、日焼けによる肌トラブルのひとつには「紫外線アレルギー」というものもあります。
1年の中でも特に紫外線が強いとされる4月~6月頃に、肌トラブルや体の不調が多いと感じる人は疑ってみる必要があるでしょう。
そこで、紫外線アレルギーの治療法を中心にご説明します!
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目次
そもそも紫外線アレルギーとは?どんな症状が出る?
紫外線アレルギーとは、 日光アレルギー、日光過敏症、日光性皮膚炎などとも呼ばれるものです。
その名の通り、太陽光線に含まれる紫外線が原因で、アレルギー症状が引き起こされてしまいます。
症状は紫外線が当たってしまった部分に出ることが多いですが、重症の場合は全身症状として現れることもあります。
単なる日焼けとよく似ているのですが、目の充血や異物感、目やに、唇の腫れ、痒み、肌の湿疹などが特に多いとされています。
日焼けとの見分け方が難しいのですが、紫外線アレルギーは手の甲に症状が出やすいといわれています。
夏になると決まって手に湿疹ができる、乾燥で皮が剥けるなどということがあれば、その可能性が高いです。
また、重度になると 頭痛や 吐き気などが現れることもあるため、軽視することはできません。
紫外線アレルギーの治療・病院は何科に行くべき?
紫外線アレルギーを疑う症状があれば病院に行くべきですが、 皮膚科か アレルギー科の受診がよいでしょう。
ただし、小さな皮膚科の場合、アレルギー検査に対応していないこともあるため、強く疑われる際は総合病院などを受診するのもおすすめです。
まず 「光線過敏症検査」といって、紫外線のUVAやUVBといった光を背中に照射し、反応が出るかという検査が行われます。
これで異常が確認されると、さらにパッチテストなどを行います。
紫外線アレルギーの中でも、どのアレルゲンに反応が出るのかといったことをチェックします。
保険が適用になるので4,000~5,000円くらいが検査費用の相場です。
紫外線アレルギーの治療法とは?
紫外線アレルギーと診断された場合の治療法としては、症状が出ている部分に ステロイド薬などを投じる対症療法が行われます。
痒みが強い時は、抗アレルギー薬などを服薬します。
また、日光に当たらないようにして、反応を出させないようにする指導も行われています。
外出の際は、長袖の服、日傘、帽子、サングラスなどで日光を遮断します。
重症の場合には、入院して減感作療法という治療が行われます。
これは、紫外線を少しずつ浴びせながら体内に抗体を作っていくという治療法です。
まだまだ完璧な治療法が確立されていないため、主に予防と対症療法が基本となります。
予防法や対策、治療薬はあるの?
紫外線アレルギーを根本から治す 治療薬はまだありません。
基本的には、日焼け対策と同様にして予防できますので、紫外線が強い4~6月は特に外出時に気を付けるしかありません。
日焼け止め剤の塗付、日傘の使用、帽子、長袖の衣服の着用などが効果的です。
日焼けをすること自体が肌トラブルの原因にもなりやすいですし、紫外線が体内に蓄積されることでアレルギーを発症するケースもあります。
小さなお子さんにもしっかり対策してあげてくださいね。
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