暑い夏が終わると、食欲の秋がやってきます。
秋といえば、 栗が旬を迎え、栗ご飯やモンブランなどのスイーツなどが美味しい季節ですね。
大人も子どもも大好きな秋の代表的な味覚の1つですが、実はアレルギーを発症しやすい食材に挙げられています。
特にナッツ類というのは、場合によっては重篤なアレルギーを引き起こすこともあるようです。
では、栗アレルギーの症状や原因物質、検査方法、治療法についてご説明します!
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目次
栗アレルギーの主な症状は?
栗はナッツの一種ですので、アーモンドやピーナッツと同様に 「ナッツアレルギー」を発症することがあります。
主な症状は、肌の痒みや赤み、ただれといった皮膚症状が多く、口のまわりや頬などの顔、手足の関節に現れることが多いとされています。
ただし、症状が重くなれば全身に皮膚症状が現れたり、咳や喉の違和感といった呼吸器系の症状に苦しむことになりそうです。
重篤な場合には、呼吸困難になるケースもあります。
発症するのは、食後すぐ~3時間くらいの間が多いですが、時には6時間くらい経過してから症状が出てくることもあります。
特に、他のナッツ類でアレルギーを持っている方や、初めて栗を食べる子どもなどの場合は、食後半日くらいは体調の変化に気を付けておきましょう。
栗アレルギーの原因物質とは?
栗アレルギーの原因物質は、栗に含まれる 生命防御タンパク質です。
これは、天然ゴムなどにも含まれているので「ラテックスアレルギー」の1つといえるでしょう。
栗にアレルギーを持つ人は、ラテックスアレルギーや他の生命防御タンパク質を持つ食品、 バナナ、アボカド、キウイなどにも注意しましょう。
また、栗は花粉症と共通抗原性を持っているので、花粉症の人の場合、そうでない人と比べて栗でアレルギー反応が出る可能性が高くなっています。
花粉症の人は、栗を食べる時には注意を怠らず、体調の悪い時にたくさん食べるのは避けるようにしましょう。
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栗アレルギーの検査方法は?
栗アレルギーの検査は、基本的なフードアレルギー検査と同様で、 採血によって原因物質を特定する方法で行われます。
病院で検査を受ける際は、アレルギー科や内科、皮膚科などで相談して受けることになります。
費用は、症状が出てから検査をする場合は保険適用ですが、それ以外の場合は実費になるためご注意ください。
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治療法は?治る可能性はある?
栗アレルギーを発症した場合の治療法は、基本的には 対症療法と原因物質を避けた食生活を行っていくことになります。
皮膚症状が出ていれば薬を塗付したり、服薬して症状を抑えるといったもので、どうしても後手に回ることになりそうでうです。
また、卵や乳製品などは食品耐性ができるとアレルギーを克服できることがありますよね。
しかし、ナッツ類は耐性ができにくい食品ですので、一度発症すると現行の医療では治る可能性はありません。
今まで普通に栗を食べていたのに、大人になってから急にアレルギーを発症してしまう人もいます。
特に体調が悪い時でなくても、過剰摂取などを控えて予防に努めるのが現状ではベストな方法といえるでしょう。
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