ダウン症は、染色体異常が原因で起こる赤ちゃんの先天的な疾患です。
近年は出産年齢が高齢化していることもあり、よく耳にするようになりました。
最近話題になっている出生前診断により高確率で診断できるようになっていますが、一般的にはダウン症の初見はいつわかるものでしょうか?
我が子が無事に生まれて来てほしいと願うママやパパにとっては、最も気になるところではないでしょうか…。
そこで・・・ダウン症はいつわかるのか、というテーマでご紹介します!
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目次
ダウン症はいつわかる?妊娠中の最短の時期は?
ダウン症の確定的な診断については、出生後になります。
つまり、妊娠中に知りたくても「いつわかるか」という最短の時期というのはありません。
すべては赤ちゃんが生まれてからの話になります。
一口にダウン症といっても症状なども様々です。
出生後すぐに判明することもあれば、生後半年くらいまでわからないこともあるのです。
妊娠中にその疑いがあるかどうかを知るためには、出生前診断を受ける必要があります。
まずは、妊婦さんの血液を検査することで、染色体異常が見られるかどうかを確かめる必要があります。
これで陽性反応が出た場合、羊水や絨毛を採取して行う精密検査を受けることになります。
妊娠中にダウン症の疑いがあるかどうかを知るには、現状はこの検査のみとなります。
もし発症していると仮定すると、胎児の頃から発達が遅い傾向があります。
ただし、妊娠中のエコー検査や胎児の推定体重の増加傾向から疑うことはできても、確定の診断には至りません。
妊娠中に「いつかわるか」と不安になる気持ちはわかりますが、確定される最短の時期は赤ちゃんが誕生してからになります。
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ダウン症と判明する検査方法と行える時期は?
ダウン症の疑いがあるかどうかを見極めるためには、まず血液検査が必要となります。
行える時期は、妊娠15週~21週になります。
もし陽性となれば、さらに精密な羊水検査を行うことになります。
羊水検査が受けられる時期は妊娠15週~18週ですので、血液検査の結果が出るとすぐに行えます。
この検査は、母体のお腹に針を刺して羊水を採取するため、流産のリスクを伴います。
ただし、ダウン症の診断精度は99%以上とされていますので、事実上はこの検査を受けると判明するといっても過言ではありません。
これよりも早い時期に受けられるのが絨毛検査で、妊娠9週~14週に受けることができます。
羊水検査と同じように、お腹に針を指して絨毛を採取して検査を行います。
ただ、この段階ではあまりはっきりしたことはわからないというのが現状のようです。
ダウン症の人の平均寿命や主な死因とは?
エコー画像でダウン症はいつわかる?
妊婦検診では、エコーによる胎児の発育状態の確認が行われます。
とはいえ、前述した通りエコー検査の画像を見るだけでは、ダウン症かどうかを診断することはできません。
やはり、生後の様子を見ない限り確定することは難しく、妊娠中に「いつわかる?」という疑問に答えはありません。
エコー画像でダウン症が疑われるケースとしては・・・
- 手足の動きが通常と異なる
- 胎児心拍に異常が見られる
- 首の後ろにむくみがある
などが挙げられます。
といっても、胎児の向きによってよく見えなかったり、胎児の活動が穏やかな時間帯もあったりします。
エコーの動きだけからダウン症だと判明することはごく稀です。
生後の場合、ダウン症はいつわかる?
最終的にダウン症かどうかは、生後でなくてはわかりません。
ダウン症児の場合は、身体的な特徴が現れたり、表情や泣き方、ミルクの飲み具合などが普通と異なったりします。
これらを総合的に見て、早ければ生後3日後頃には判明することもあります。
ただし、新生児期にはわからないこともあり、生後3~6ヶ月頃まで診断が下らないことも多いです。
もし発症しているのであれば、全体的な発達がゆっくりになる傾向があるため、心配であれば早めに医師に相談しましょう。
高齢出産になると、ダウン症のリスクも高まるといわれているのは事実です。
しかし、せっかく新しい命を授かったのですから、不安ばかり抱えず、目の前の赤ちゃんにたっぷりの愛情を注いであげましょう。
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