最近では、様々なフルーツで品種改良が進み、なかなか手が出ない高級品も増えています。

 

そんなフルーツの中でも、昔から高級品の代名詞とされているのがメロンです。

 

特に、コルク状の編み目で包まれた品種は、お目にかかる機会も少ないですね。

 

ところで、「マスクメロン」「アールスメロン」「アンデスメロン」という名前を耳にしたことがあると思いますが、どこに違いがあるかわかりますか?

 

品種名が異なると思われがちですが、実は誤って認識している人が多いようです。

 

そこで・・・マスクメロン・アールスメロン・アンデスメロンの違いについてご説明します。

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マスクメロンとは?

高級といえば、マスクメロンのイメージが強いですよね。

 

ただし、この名前に関しては、誤って認識している人が多いようです。

 

英語で仮面を意味する「マスク (mask)」とは異なり、正確には「muskmelon」と表記されます。

 

この「musk」とは 麝香(じゃこう)を意味する言葉で、ジャコウ鹿などの腹部から分泌された液体を乾燥させた物質で、生薬や香料として利用されているものを指しています。

 

私たちの周りでは、よく「ムスク」と呼ばれ、香水などの香りの一種としても知られていますね。

 

したがって、マスクメロンとは別名・ジャコウ瓜と呼ばる通り、「ムスクのような強い芳香を放つメロン」という意味です。

 

つまり、品種名とは違い、そのようなメロンの総称を呼んでいるのです。

 

 

ただし、そのほとんどがアールスフェボリット系(アールスメロン)の品種を呼ぶことが多いため、間違いやすくなっているのも事実です。

 

マスクメロンは、大抵アールスフェボリット系の中でも温室で 隔離ベッド栽培されたもののことを指します。

 

ビニールハウスではなく、ガラスで囲まれた温室を使って栽培しています。

 

ガラスの方がビニールよりも太陽光線の浸透率が高く、甘く芳醇なメロンが育つのです。

 

 

また、隔離ベッドというのは最高級メロンを作るために開発されたものです。

 

地面から切り離された人工の栽培床で育成し、水や肥料の量を完全にコントロールしています。

 

施設の費用や手間暇がかかることを考えると、その分値段も高くなるのも納得がいく話ですね。

 

 

アールスメロンとは?

正式名称は「アールスフェボリット」といいます。

 

マスクメロンとの違いは、品種名の1つであるということです。

 

「アールス=伯爵の」「フェイバリット=お気に入り」が転じて、品種名とされたようです。

 

 

ただし、前述した通り、マスクメロンのほとんどがこの品種を指しています。

 

高級な品種で、ほとんどが温室やハウスで栽培され、今では通年出回っています。

 

元々イギリスで誕生した品種ですが、今では日本のみで生産されています。

 

 

温室栽培が日本で最も多いのは静岡県とされ、アールスメロンに改良を加え続けることで 「静岡クラウンメロン」という非常に高級な品種も誕生しています。

 

1株で1個しか育てないというこだわりが、極上の品質を誕生させたようです。

 

なかでも、最高級の「富士」というランクになると、1000個に1個あるかないかといわれる「幻のメロン」といわれており、もちろん数万円の高値で取引されます。

 

また、アールスフェボリットとスパイシーカンタロープという品種を交配させて誕生したのが、赤肉が特徴的な夕張キングメロンという品種で、1961年に「夕張メロン」として商標登録されています。

 

 

アンデスメロンとは?

アンデスメロンは、「株式会社サカタのタネ」が1977年に交配育成した緑肉ネット系の品種です。

 

南アメリカのアンデス地方とは何ら関係なく、「作って安心」「売って安心」「買って安心」という意味で「アンシンデスメロン」と発案されました。

 

ただし、品種名として長く、センスに欠けるということから「シン」を取って「アンデスメロン」になりました。

 

アールスメロンのようにコルク状の編み目がありますが、アンデスメロンの方が盛り上がりが低く、目が細かいという違いがあります。

 

やや小ぶりというイメージはありますが、味、香り共にマスクメロンに似ていて甘味も強い特徴があります。

 

アールスメロンとは違い、露地栽培なので比較的安価なのも消費者にとっては嬉しいですね。

 

人間でいえば、アールスの血が1/4入ったクウォーターなのですが、マスクメロンとは区別されているようです。

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