ドライフルーツは、生で食べるよりも栄養価が凝縮されて高くなります。
なかでも昔から有名で、特に年配の方々に人気が高いのが 干し柿ですね。
もともと柿は栄養価の高い果物ですので、乾燥させることにより様々な健康維持効果が期待できる食材になります。
柿にはタンニンが含まれているため女性の美容にも良さそうですが、実際のところはどうでしょうか?
では、干し柿の主な栄養成分・効果・効能・カロリーなどをご説明します!
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目次
干し柿の主な栄養素とカロリーは?
干し柿に含まれる主な栄養素は、β‐カロテンをはじめ、カリウム、マグネシウム、マンガンなどのミネラル類と食物繊維です。
生の柿は、 ビタミンCが豊富であることも特徴ですが、干すことにより水分と一緒に失われてしまいます。
ただし、柿の渋みの元で貴重な栄養素となるタンニンは、干し柿にも豊富に含まれています。
甘味が強くなるためカロリーが気になりますが、やはり100g当たり 290kcal程と高めです。
干し柿1個で約100kcalですので、おやつに食べる量としては1個が目安です。
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干し柿の効果・効能は?
干し柿にはミネラル類が豊富なため、健康維持効果も高いといえます。
なかでも特に注目したいのが、 カリウムや マンガンです。
カリウムは利尿作用が強く、体内の余分な水分やナトリウム(塩分)を排出して、血圧を下げたりむくみを取る働きがあります。
マンガンは疲労回復や骨粗鬆症の予防に繋がる効能を持っています。
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また、柿を干す過程で生成されるβ‐カロテンは、体内に入るとビタミンAに変換され、皮膚や粘膜を保護する働きがあります。
それにより免疫力を向上させ、風邪などの感染症から体を守る効果も高くなります。
もともとβ‐カロテンは抗酸化作用も持っているため、活性酸素を除去して体の老化を防ぐ働きもあります。
抗酸化作用により動脈硬化や発がんなどに効能を示し、女性の悩みで多いシミ、シワ、たるみなどの改善にも繋がります。
柿特有のタンニンにも同じ作用があるため、強力なアンチエイジング食材といってよいでしょう。
さらに、干し柿に含まれる食物繊維は、腸内環境を改善して便秘を解消する働きがあります。
「腸の調子=肌の調子」といわれるくらいですので、腸の蠕動運動が弱いといわれる女性にとっては嬉しい効能ですね。
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干し柿の栄養・妊婦さんとの相性は?
「妊婦さんは柿を食べない方がいい」という迷信がありますが、これには科学的な根拠はありません。
干し柿の場合には、妊婦さんのマイナートラブルである便秘やむくみの解消にも効果があるため、 おやつに取り入れるのもおすすめできます。
また、免疫力が落ちやすくなっているため、β‐カロテンがそれを補ってくれるという効能もあります。
ただし、干し柿は、水分が抜けた分嵩も減ってたくさん食べてしまいがちです。
食べ過ぎると、当然カロリーの摂取過多になってしまうので体重管理に差し支える可能性が出てきます。
おやつにするならば1日1個程度が目安になります。
もう1つ注意したい点として、柿に含まれるタンニンには 鉄分の吸収を阻害するという特徴があります。
貧血気味の妊婦さんの場合は、少し控えた方がよいかもしれませんね。
干し柿の栄養や効果、効能を紹介しました。
栄養満点の干し柿ですが、食べ過ぎるとお腹が緩くなる人もいます。
適量を守って摂取するよう心掛けたいですね。
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