茶碗蒸しや炊き込みご飯などに入っている 銀杏。
独特の臭いがあり苦手という人も多いですが、好きな人はホクホクした食感が癖になるようです。
軽く炒って食べるとおつまみにもなり、ついつい手が伸びてしまいますね。
ただし、あまり食べ過ぎると体に害が及ぶことがあるようです。
では、銀杏の食べ過ぎによる症状や1日の許容摂取量などについてご説明します!
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目次
銀杏の食べ過ぎによる症状・腹痛や下痢に!
銀杏を食べ過ぎた時に起こる症状としては、 腹痛や下痢、嘔吐といったものが多いようです。
これは、銀杏に含まれる「チルビリドギシ」という成分によるもので、これがビタミンB6の欠乏を起こすといわれています。
ビタミンB6は、体の中の様々な代謝を促す酵素を補助するという役割があるため、不足すると 代謝機能に異常が出ます。
すると、老廃物などの排泄が上手くいかず、腹痛や下痢、嘔吐といった症状が出てくるようです。
そのため、食べる時は許容摂取量を守る必要があるのです。
銀杏の食べ過ぎは危険!中毒症状で死ぬことも?
腹痛や嘔吐も、銀杏の食べ過ぎによる中毒症状のひとつですが、さらに重篤な アレルギー反応が起こる可能性があります。
アナフィラキシーショック等を起こし、稀ながら死ぬこともあります。
これも先ほど紹介した「チルビリドギシ」によるもので、中枢神経に異常が出てしまい、痙攣や呼吸困難といった急性の中毒症状が現れる危険性があります。
とはいえ、銀杏中毒での死亡が多かったのは戦後の食糧難の時代、まだ栄養が偏っていた頃のことで、近年では非常に稀です。
ただ、体の小さい子どもの場合は注意が必要で、銀杏中毒の発症例は圧倒的に子どもに多いのです。
特に乳幼児には銀杏は与えないようにする方が良いでしょう。
銀杏の食べ過ぎで中毒症状が出た時の対処法は?
銀杏の食べ過ぎによる中毒は、 食後12時間~4日くらいの間に起こります。
銀杏を食べてから体に異常を感じた場合は病院をすぐに受診しましょう。
子どもなどが痙攣を起こしている際の対処法として、衣服を緩めた状態で安静にさせ、すぐに救急車を呼んでください。
中毒症状の程度によって治療法は異なりますが、全身管理、対症療法が中心になります。
ビタミンB6のサプリメントなどを摂取することも効果的ですが、素人判断で行わず、医師の判断のもとで服用してください。
銀杏の許容摂取量・1日何個まで?子どもは?
1日に食べてもよい銀杏の 許容摂取量は体質にもより異なります。
あくまで目安ですが、大人は40粒前後で子どもは5粒でも中毒が出ることがあります。
特に未就学児くらいの小さなお子さんであれば、銀杏を食べること自体を控えた方がよいかもしれません。
また、銀杏は街路樹などに落ちている実を触ることで、かぶれなどを起こすこともあります。
お子さんと散歩中に木の下に落ちていても、触らせないようにしましょう。
銀杏は食べ過ぎなければ栄養価も高く、秋を代表する食べ物の1つです。
美味しいものこそほどほどにという気持ちで、旬の味覚を楽しみましょう。
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