日本の食卓には、醤油は欠かせない調味料ですね。
煮物や焼き物、お刺身、お浸しなど、様々な料理に使われています。
先日、テレビを見ていたところ、メキシコでは純日本産の醤油の人気が大爆発していました。
ところで、醤油には濃口醤油と薄口醤油がありますが、みなさんはどのように使い分けていますか?
色の濃さや塩分量などの違いは誰でもわかると思いますが、原料や製法については知らないことも多いのではないでしょうか…。
上手に使い分けると料理がぐっと美味しく綺麗に作れるようになりますが、それぞれ代用は可能なのでしょうか…。
そこで・・・濃口醬油と薄口醤油の違いをテーマに詳しくご紹介します!
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目次
濃口醤油とは?
濃口醤油はまず「色の濃さ」に特徴がありますので、薄口醤油との違いや見分け方は目視でわかりますよね。
一般的に、醤油と呼ばれるものは濃口醤油のことを指しており、どんな料理にもオールマイティに使われます。
料理のレシピなどで記載されている場合は、こちらを指していることがほとんどです。
関東では特にこの醤油が好まれる傾向にあり、生産量の約8割を占めているそうです。
特徴としては、濃い色とコクのある濃厚な味わい、強い香りを持っているという点です。
原料は大豆、小麦、塩を使用し、薄口醤油よりも発酵や熟成に時間をかけることで、コクのある味や風味、濃い色を出しています。
塩分濃度は16%ですので、塩分含有量の多い薄口醤油との一番の違いといってもよいでしょう。
コクのある味わいが特徴なので、魚や肉の臭いを消す効果も高く、しかもまろやかな味に仕上げることができます。
薄口醤油とは?
薄口醤油は 「色が薄い」いうことから名付けられており、淡口醤油と呼ばれることもあります。
決して味が薄いというわけではなく、主に関西で好まれて使われている傾向があります。
薄口醤油と濃口醤油の主な違いとしては、色の濃さと塩分濃度です。
単に色が薄いというだけで、塩分含有量が少ないという意味ではありません。
実際には18~19%ほどありますので、こちらの方が塩辛いといった印象が強いですね。
原料は、大豆、小麦、塩に加え、甘酒や水飴、米を加えて製造しています。
これにより、風味や味にも違いが出てくるようです。
薄口醤油の場合は、なるべく色を薄くするために、発酵や熟成を短期間で済ませて作ります。
そのために、塩分濃度を高くしているのです。
どちらかといえば、素材自体の色や風味を生かしたい料理に向いていて、野菜の煮物やお吸い物、卵焼きなどにも使います。
お正月料理の煮物などを綺麗に仕上げたい時にも向いていますね。
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もし薄口醤油が手元にない時は、濃口醤油と塩で代用することができます。
色が濃く出てしまうのを避けるため、醤油の量を半分程度にとどめ、塩分で味を調整します。
ただし、お吸い物など、ダイレクトに風味を感じる料理では違いがはっきり出てしまうため、代用は難しいようです。
逆に、濃口醤油を薄口醤油で代用することは難しいです。
少し煮詰めるなどすると色が濃くなりますが、コクのある味わいを出すことはほぼ不可能です。
どちらも料理によって使い分けることがベストで、見栄えや味にも影響しますので、それぞれ切らさないようにストックしておくとよいでしょう。
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