フランス料理などで使われる、世界三大珍味のひとつ、トリュフ。
分類学的にはセイヨウショウロ属に含まれるきのこの一種で、その実は「子実体」や「子嚢果」などと呼ばれています。
高級食材でお目にかかる機会も少ないため、あまりその生態は知られていないようで、栄養学的な部分でも未知数という人が多いのではないでしょうか…。
大きく成長したその姿も何か歪(いびつ)な球状をしており、きのこ類とは思えないような外観も特徴的ですね。
今回は、そんなトリュフの栄養・効果・効能・カロリーについてご説明します!
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目次
トリュフの主な栄養素と気になるカロリーは?
トリュフといえば黒っぽいイメージが強いですが、種の違いや成熟度により、赤褐色や灰白色の他、クリームのような白っぽい色のものまで様々です。
特にイタリア産の白トリュフはかなり珍重されており、香りが飛びやすいので空輸は難しく、日本で食べることはほとんど不可能といわれています。
ですから、日本で食べられるのはほとんどが黒いもので、お値段的にも白の半分以下程度です。
トリュフ自体は、あまり健康のために食べるイメージはありませんが、他のきのこ類と同じような栄養素を含んでいます。
ビタミンD、ジアスターゼ(アミラーゼ)、食物繊維などが豊富に含まれています。
気になるカロリーは、100gあたり44kcalで、こちらは他のきのこ類と大きな違いはありません。
トリュフの効果・効能は?
トリュフに含まれているビタミンDは、腸からカルシウムの吸収を助けたり、血中濃度を高めたりする効果があるため、骨を丈夫にする働きがあります。
ただし、あくまでも吸収率を上げるための成分ですので、カルシウム自体を補わなければ骨粗鬆症などの心配も出てきますので、注意が必要です。
また、ビタミンDは人体でも生成される珍しいビタミンですが、紫外線を浴びることで十分な生成ができるといわれています。
ジアスターゼは、アミラーゼとも呼ばれる消化酵素の一種です。
胃腸の働きをよくする効能を持ち、市販の胃薬などにも含まれている成分です。
食物繊維は体内に必要のない老廃物などを排出させ、腸内環境を整える働きがあります。
便秘解消や肥満の改善などには欠かせない効能を持っています。
ただし、いずれの成分にしてもトリュフを日常的に食べる習慣によって効果が得られるため、高級食材がゆえのデメリットともいえるでしょう。
ちなみに、最近の研究によると、トリュフが美肌や美髪に効能を持つことがわかってきたようです。
睡眠中の成長ホルモンの分泌を促すため、傷付いた細胞を修復したり、ターンオーバーを促進するという効果が期待できるようです。
すでに、ヨーロッパのコスメブランドでは、美容液にブラックトリュフを使っているものもあるそうです。
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トリュフの栄養・妊婦さんにもおすすめ!
妊婦さんはカルシウムのほとんどを胎児に供給する必要があるため、骨や歯をもろくするリスクが高まります。
トリュフからビタミンDを補給できれば、血中カルシウム濃度を上げることに繋がるため、母体にとってもよい効果が期待できます。
他に妊娠中によくない栄養素などもありませんし、カロリーも控えめなので多少多めに食べても問題はありません。
また、食物繊維を補うためには、トリュフよりも他のきのこ類を摂取することをおすすめします。
特にフォアグラなどと同時に摂取すると脂肪分が多いため、注意したほうがよさそうです。
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