「寒の明け」を迎えると、余寒見舞いを出す時期になりますが、利用した経験のある人は少ないかもしれませんね。
「寒中見舞いを出せなかった」「忘れていた」といった場合でも、新しく挨拶状を送ることができますので、利用してみるのもよいでしょう。
特に喪中の場合は、年賀状を欠礼した相手に挨拶をしておく方が、今後のお付き合いも円滑に進みますので、寒中見舞いの時期を過ぎてしまっても、出しておいた方が無難ですね。
ただし、利用している人は少ないと思われますので、 「時期はいつからいつまでなのか?」「文面はどうするか?」など、少し疑問があるかもしれませんね。
そこで・・・余寒見舞いを出す時期や書く内容、年賀状を欠礼した際の例文などをご紹介します!
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目次
余寒見舞いの時期はいつからいつまで?
余寒見舞いというのは、寒中見舞いを出す時期を過ぎてから使える季節の挨拶状になります。
寒中見舞いの場合は、松の内が明けた1月8日頃から相手に届くように出し、主に「寒」「寒中」「寒の内」と呼ばれる時期に使用されます。
しかし、節分が終わり、2月4日頃の「立春」を迎えると「寒の明け」と呼ばれ、暦の上では春に入ったことになります。
したがって、立春以降は余寒見舞いを出す時期に入ります。
新暦においてはまだまだ寒い日が続きますので、「余寒」という言葉を使いますが、これは、夏でいえば8月7日頃の「立秋」を過ぎたら 「残暑」という言葉に移り変わるのと同様の変化ですね。
時候の挨拶などでは・・・
「立秋とは名ばかりの暑さが続いておりますが…」
といった表現もよく見かけますよね。
余寒見舞いについては、「いつから?」という問題はクリアできましたが、「いつまで?」出すことができるものなのでしょうか…。
これには実は明確な決まりがありません。
「2月末頃まで」という人もいれば 「3月末まで」という人もいます。
日本の場合、3月に入ってもまだまだ寒い地域は少なくありませんので、出す相手がお住まいの地域によっては3月末まで使えるといってよいでしょう。
理想的な頃合いを見ると、3月中旬くらいの時期を目安にしておくと無難かもしれませんね。
余寒見舞いで書く内容は?喪中で年賀状が出せなかった相手にも?
余寒見舞いは、まだまだ寒さが残る時期に相手の健康などをお伺いするために出す挨拶状(お見舞い)になります。
また、書く内容としては、ご自身の結婚や出産といったおめでたいことの近況報告をすることにも使用します。
ただし、喪中のため年賀状が出せなかった相手に出すことも可能です。
通常、年賀状欠礼状を出した相手には、寒中見舞いを出すことが多いですが、たとえそれが遅れてしまっても余寒見舞いを使えば、全く問題ありません。
ご自身やお相手のどちらが喪中であったとしても、相手への気遣いを忘れずに、心や体が落ち着いた頃に出すようにするとよいですね。
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余寒見舞いの例文!
では、余寒見舞いの例文をご紹介しますが、文章の構成としては下記の通りです。
2.相手の健康などを気遣う言葉
3.自身の近況報告
4.結び(相手への気遣いや今後のお付き合いのお願い)
といった内容になります。
【例文】
余寒お見舞い申し上げます
立春とは名ばかりで寒い日が続いていますが、お元気にされていますでしょうか。
こちらはまだ雪が積もっていて、まだまだ春の気配は感じられませんが、
家族一同元気に過ごしております。
時節柄、お身体ご自愛くださいませ。
平成〇〇年 〇月
【例文】(年賀状が出せなかった相手に)
余寒お見舞い申し上げます
春の陽気が待ち遠しいこの頃ですが、いかがお過ごしでしょうか。
喪中につき新年のご挨拶を控えさせていただいておりました。
その後もご挨拶が遅くなり、大変失礼いたしました。
本年もご厚誼のほどよろしくお願いいたします。
平成〇〇年 〇月
なお、余寒見舞いに詳しい日付までは必要ありませんので、月単位で書いておくとよいですね。
拝啓といった頭語や、「敬具」「かしこ」といった結語も省略できます。
余寒見舞いの時期を過ぎたら?
余寒見舞いを出すつもりだったのに出せなかったという場合でも、大きな問題はありません。
というのも、日本にはその季節に応じた時候の挨拶を用いて、 季節の挨拶状をいつでも出すことができるからです。
「向春の候」「春分の候」「春日の候」「「仲春の候」といった漢語調の時候の挨拶を使うと、改まった相手に相応しい季節の挨拶状が出せますよ。
余寒見舞いの時期や例文を紹介しました。
お見舞いをいただく側としても多忙な相手への配慮の忘れずに受け取りたいですね。
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