柑橘類には様々な種類がありますが、ボコッとこぶのようなものが特徴的なデコポンは、初冬から春にかけて旬を迎えるフルーツです。
実は、この名前はブランド名とされており、もともとは「不知火(しらぬひ)」というのが柑橘類としての品種名にあたります。
不知火の中でも、特に甘みが強くて酸味が少ないものがデコポンと呼ばれる条件ですが、その特徴や糖度、カロリー、値段なども気になるところではないでしょうか…。
また、意外と皮の剥き方や食べ方を知らない人も多いので、これを機に覚えておきましょう。
そこで・・・デコポンの主な特徴・糖度・カロリー・値段・食べ方などについてご説明します!
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目次
デコポンの主な特徴・糖度・カロリーは?
デコポンというのは、ミカン科ミカン属に含まれる品種「不知火」の中でも、特に糖度が高く、酸度が抑えられているという基準をクリアしたものだけが得られる登録商標の1つです。
品種名となる不知火というのは、1972年に「清美ダンゴール」と「中野3号(ポンカン)」を交配させてできた柑橘類です。
ただし、開発当時は見た目も品質もよくないということで品種登録はされなかったという過去があります。
ちなみに、このダンゴールというのは「ミカン」と「オレンジ」の交雑種のことを呼んでいます。
もともとは長崎県で品種改良が進められていましたが、品種登録できなかったということで、熊本県宇土郡不知火町(現在の宇城市)において、再び「不知火」としての栽培が進められています。
現在では、糖度13度以上、酸度1%未満という厳しい条件をクリアしたものだけが、デコポンというブランド名で出荷されています。
糖度自体は他の有名なブランドフルーツと比較してもそれほど高くありませんが、酸味がかなり抑えられているため甘味が際立ち、実の硬さもちょうどよいので非常に食べやすいのが特徴となっています。
見た目では、皮のヘタ部分にポコッとした突起があるのも大きな特徴の1つで、爽やかな香りはポンカンによく似ています。
デコポン1個(約150g)のカロリーは、約 150~200kcal程度です。
ほとんどが水分と糖分ですが、β-カロテンやビタミンCなどの栄養素も豊富に含まれています。
デコポンの主な産地と旬の時期は?
熊本県宇土郡不知火町で栽培が普及するようになってからは、不知火町という町名が品種名に取り入れられています。
現在では熊本県、鹿児島県、佐賀県、広島県、愛媛県、和歌山県、静岡県などが主な産地とされ、みかんの栽培で有名な比較的温暖な地域を中心に栽培されています。
とはいえ、まだデコポンの国内シェアの3割は熊本県産です。
流通は12月くらいから5月くらいまでですが、2月くらいまではハウス栽培のデコポンが出回っており、その後露地ものが出荷されます。
美味しい旬の時期は、やはり 3月~4月の初春です。
デコポンの食べ方・皮や薄皮の剥き方は?
デコポンの皮はやや厚めですが、柔らかいので手で剥いて食べることができます。
皮の剥き方は、普通のみかんとは異なり、ヘタ部分の突起に指をひっかけて剥いていきます。
薄皮も柔らかくて栄養がありますし、そのまま剥かずに内果皮(実を包む薄い皮)ごとの食べ方がおすすめです。
どうしても苦手な方は、丁寧に薄皮を剥くのもよいでしょう。
また、八朔(はっさく)のように、包丁でヘタとおしりの部分を切り落としてから食べる人も多いようです。
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デコポンの値段はどのくらい?
デコポンは、糖度や酸度の基準をクリアしたもののみを呼んでいますので、同じ品種でも不知火と比べると若干値段は高くなります。
時期にもよりますが、スーパーなどでは150~200円くらいが相場です。
不知火であれば1個100円くらいです。
特に、出回るようになる初冬の時期は値段が高く設定されていますので、自宅で食べる分には少し待った方がよさそうです。
贈答用の大きくて綺麗ななものになると、1個500円を下らないケースも出てきますので、よく確かめてから購入するようにしてください。
デコポンの主な特徴をご紹介しました。
家庭用であれば不知火でも十分美味しいものがありますので、あまりブランドにこだわる必要はないかもしれませんね。
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