玉ねぎは様々な料理に活用できますし、値段も安定しているので使い勝手のよい野菜ですね。
また、血液サラサラ効果をはじめ、健康維持にも優れている優良食材の1つです。
ただし、体にいいからといって食べ過ぎてしまうと、思わぬ症状が現れることもあります。
お腹を壊す程度なら誰もがイメージできると思いますが、決して消化器系のトラブルばかりとも限りません。
まずは、1日の許容摂取量を知っておくことも大切ですね。
そこで・・・玉ねぎの食べ過ぎによる体への悪影響についてご紹介します!
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目次
玉ねぎを食べ過ぎると胃痛・腹痛・下痢を起こす?
玉ねぎに含まれる硫化アリル(アリシン)には、胃腸を刺激して働きを活発にする効果があります。
ただし、あまりにも食べ過ぎてしまうと、刺激が強くなり過ぎて悪影響を及ぼすことがあります。
主に消化器系のトラブルが多く、胃痛、腹痛、下痢などを訴える人は珍しくありません。
もともと胃腸が弱い人や胃腸の調子が悪い時は、なるべく量を控えるようにすれば問題ありません。
そもそも、玉ねぎの健康維持効果を期待するには、1日1/4個程度食べれば十分です。
そう考えると、私たちは多く食べ過ぎているのかもしれませんが、1日の許容摂取量は1個までと考えられています。
調理法によっても多少異なりますので、常識の範囲内に抑えておけば問題ありません。
どんな食材でも食べ過ぎて起こるのは、まず胃痛、腹痛、下痢などの消化器症状ですので、玉ねぎ以外でも注意してください。
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玉ねぎを食べ過ぎると気持ち悪くなって吐き気や嘔吐を招く?
硫化アリルの刺激が強過ぎると、気持ち悪くなる、吐き気を催すといったことも起こります。
これらも消化器症状に該当しますが、実際に嘔吐してしまうことがあります。
玉ねぎは栄養価も高いため様々な料理に利用されますが、特に生のサラダなどにすると食べ過ぎてしまう傾向があります。
最近では、サラダ玉ねぎなど甘味が強いものが流通していますが、こちらも食べ過ぎには注意が必要です。
胃もたれや胸焼けなどを起こし、しばらく気持ち悪い状態が続くこともありますので、程々にしておきましょう。
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玉ねぎを食べ過ぎると頭痛や貧血の症状が出る?
硫化アリル(アリシン)の刺激は、玉ねぎを切る時に目にその成分が飛び込み、涙が出るくらい強いものです。
この刺激が、偏頭痛の引き金になるという報告があります。
もともと偏頭痛は、光や匂いなどの刺激によって誘発されることも多いため、玉ねぎの食べ過ぎにも十分注意したほうがよいでしょう。
硫化アリルには、食欲増進、疲労回復、免疫力強化、動脈硬化の予防をはじめ、様々な効果・効能がありますが、頭痛持ちの人は意識しておくとよいですね。
また、硫化アリルを多く含むにんにくの場合は、大量に食べ過ぎると貧血の症状が出ることがありますが、玉ねぎに関しては大丈夫のようです。
最も厄介なのが、玉ねぎアレルギーというケースです。
「頭痛」「めまい」「腹痛」「下痢」「吐き気」などの症状が出ることがありますが、めまいが起こる場合は遅延型の可能性があります。
食べてから数時間、数日経ってから症状が出ることもあり、蕁麻疹などが現れることもあります。
玉ねぎを食べた後にいつも腹痛や吐き気が遅れて現れる場合、アレルギーの疑いがありますので、食べ過ぎていれば呼吸困難や意識障害などの重篤な症状が出る恐れもあります。
「そういえば…」と心当たりのある方は、検査を受けてみる必要もあるでしょう。
不快な口臭や体臭への影響は?
硫化アリルが体内に入ると「硫化水素」を発生させます。
これは卵の腐ったような臭いだといわれています。
ですから、玉ねぎを食べ過ぎるとおならが臭くなったり、口臭や体臭の原因にもなります。
さらに、刺激が強過ぎて胃粘膜を荒らすようなことがあれば、口臭だけでなくゲップなどの臭いも気になるはずです。
自分の臭いは自分では気付きにくいため、くれぐれも注意しておいてください。
今まで見てきた通り、玉ねぎの食べ過ぎで起こる症状は、ほとんどが硫化アリルの過剰摂取が原因で起こっています。
硫化アリルは加熱したり、水にさらしたりすると量が減るので、同じ量を食べても調理の仕方によって症状が出る場合と出ない場合があります。
にんにく、ねぎ、らっきょうなどにも含まれている成分なので、いずれも食べ過ぎないことが重要ですね。
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