雲を見ていると、これからの天気の変化などが予測できることがあります。
モクモクとした入道雲の後には、夕立やゲリラ豪雨に注意した方がいいというのは有名ですよね。
また、「いわし雲」というのも有名で、秋によく見かけるような気がします。
ただし、実際には春夏秋冬のいずれの季節でも似たような雲が広がっていることもあり、「本当の季節はいつなのか?」と疑問に思うこともあります。
さば雲や羊雲などもありますので、違いがわかりにくいこともありますよね。
そこで・・・いわし雲の意味や形、季節、地震との関係など様々な疑問についてご説明しますね。
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目次
いわし雲の意味とは?どんな形?さば雲との違いは?
いわし雲というのは、小さな雲が群れを成すように発生した状態のことをいいます。
もちろん魚の 鰯の群れのように見えるので、その形から名付けられたものです。
気象用語では「巻積雲」といって、白色で影のない小さな雲が集まった状態のことを意味し、他に「絹積雲」と呼ばれることもあります。
巻積雲は、空の比較的高い上空5㎞~15km位のところにできるので、上層雲の一種と分類されています。
雲を形成する粒は小さな氷の結晶で、雲は薄く透けて見えるのも特徴です。
魚の鱗のような形になるのは、雲の上辺が放射冷却によって一様に冷やされることで起こる 「細胞状対流」によって生まれます。
また、いわし雲は、うろこ雲やさば雲と呼ばれることもありますが、明確な違いや分類はありません。
比較的細長いものが連なっていればいわし雲、丸い鱗のような形の雲が集まっていればうろこ雲、さばの背の模様のような形であればさば雲といったところでしょうか…。
いずれも、小さな雲が集まって発生した状態がそのような形に見えるということから名付けられています。
いわし雲の季節はいつ頃?
いわし雲は俳句の 秋の季語として使われるため、秋に発生するものと思われることが多いようです。
ただ、実際には1年を通して見られる雲です。
日本では、秋になると移動性低気圧や台風が多く、比較的いわし雲がよく見られるために秋の季語として用いられるようになったのかもしれませんね。
鰯が旬を迎えるのが秋であるということも、秋の季語に用いられるようになった由来の1つでしょう。
羊雲の意味や季節、地震との関係は?
いわし雲は地震の前兆なの?
いわし雲のような形をした雲を見かけると、 地震の前兆だといわれることがあります。
ただし、いわし雲のような巻積雲の場合は、地震の前に現れる雲とは別の類といわれています。
確かに地震の予兆となる雲があるとの見解を示している人も多いですが、これは科学的にはまだ証明されていないようです。
地震雲と呼ばれる雲には数多くの形があり、長い飛行機雲のような形をしたものもあれば、いわし雲がどす黒い色をしたような不気味な雲もあります。
また、地震の前だけでなく、後に毎日のように目撃されることも多く、未だ謎の部分が多いとのことです。
その他、空高くにいわし雲が見られると、猟師さんの間では 鰯の大漁が期待できるというジンクスがあるという話も耳にしますね。
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