中華料理の高級食材のひとつに挙げられる「フカヒレ」。
姿煮などはなかなか食べられる機会も少ないですが、スープなどに入ったものは比較的お目にかかりやすいですね。
「食感を楽しむもの」というイメージがありますが、栄養学的にはどれ程の実力なのか気になりますね。
実は、中国では昔から「フカヒレを食べると長生きできる」という言い伝えがあるそうです。
これが本当であれば、健康維持効果は高いといえそうですね。
そこで・・・フカヒレの栄養成分や効果・効能・カロリーについてご説明します!
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目次
フカヒレの主な栄養素とカロリーは?
そもそもフカヒレは何なのかというとサメのヒレです。
漢字では「鱶鰭」と書きます。
ほとんどのサメが使用されますが、多いのはヨシキリザメやネズミザメです。
ジンベイザメとウバザメのものが最も高級だとされています。
ヒレから皮と軟骨をとった「筋糸」という部分を指すのが「フカヒレ」です。
その栄養成分を見ると83.9%がタンパク質で、そのうちの30%はコラーゲンになります。
他にもカルシウム、マグネシウム、亜鉛といったミネラルが豊富に含まれていますが、ビタミン類はどれもわずかです。
気になるカロリーは100gあたり約342kcalです。
大量に食べる機会はあまりないかもしれませんが、意外と高カロリーですね。
フカヒレの効果・効能は?
フカヒレにはコラーゲンが豊富なので、まず美容に優れた効能を持っています。
人間の肌は、表面から「表皮」「基底膜」「真皮」という組織で形成されていますが、特に真皮の70%ほどはコラーゲンで占められており、肌の弾力をキープするのに役立っています。
また、中間の基底膜にも含まれており、真皮の栄養を表皮へ届けるのに一役買っている存在でもあります。
したがって、フカヒレやスッポンといったコラーゲンを豊富に含む食材を摂取することにより、肌の潤いや弾力がアップし、シワやたるみの改善効果も非常に優れています。
同時に、肌に必要な栄養が行き渡るようになるため、シミやくすみなどの解消にも繋がります。
さらに、フカヒレなどに含まれるコラーゲンは、血管や骨の健康維持にも欠かせない成分で、細胞と組織を繋ぎとめる 接着剤の役割をしています。
それにより、骨粗鬆症や関節痛などへの効能も期待できますし、カルシウムやマグネシウムを含むことによる相乗効果により、関節や骨の健康維持にも役立つ存在といえます。
ただし、体内でのコラーゲンの生成は加齢とともに減ってしまいますし、摂取し続けることが最も重要なことなので、フカヒレなどの高級食材だけで摂取するには限界があります。
そこで、おでんの牛筋など身近で豊富に含まれる食材や、サプリメントで補給しよういう人も増え続けていますね。
フカヒレの栄養・妊婦さんへの影響は?
妊婦さんには貧血になりやすいといったトラブルを抱える人も多く、鉄分も豊富に含んでいるフカヒレは有効な食材の1つといえるでしょう。
また、カルシウムやマグネシウムも妊娠中に欠かせない栄養素です。
特に、カルシウムのほとんどは胎児への供給に回されるため、母体の骨や歯がもろくなったりすることも珍しくありません。
ただし、これらの栄養素をフカヒレから摂取することはあまりおすすめできません。
というのも、サメは水銀を多く含む魚を捕食していますので、サメの体自体にも水銀が多いからです。
大人が食べてもほとんど害がない量だとしても、胎児に関する不安要素は少しでも排除しておきたいですね。
あくまで、妊婦さんの自己判断にお任せすべき問題ではありますが・・・。
また、高カロリー食材ともいえますので、妊娠中は体重管理の面からも食べ過ぎに気を付けましょう!
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