日本には、初節句、七五三、成人式など、子どもの成長の節目にお祝いをする習慣があります。
「立志式」もそのひとつです。
全国的には浸透していない地域もありますが、14歳になったことをお祝いする行事で、中学校などが主体となって行われていることが多いようです。
ただし、なぜ14歳になるとお祝いをするのか、ご存じではない方も多いかもしれませんね。
また、この日には子どもが作文を披露したり、逆に親からの手紙が読み上げられるしきたりもあるようです。
そこで・・・立志式を中学校で行う意味や由来、子どもの作文の内容、親からの手紙の例文などをご紹介します!
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目次
立志式とは?中学校で行う意味と由来!
立志式とは、元服式や立春式といった別名もあり、昔でいうところの成人式と同じような意味があります。
もともと武家社会では、数え年で15歳を成人と捉えており、14歳で元服のお祝いをしていたことに由来します。
満14歳の立春の日に、これからの人生についての「志」を立て、それを実現させるための誓い(決意表明)を行っていたのです。
まさに、現代の成人式のようなイベントですね。
最近では、ハーフ成人式といって10歳でこういった催しを行う小学校もありますが、立志式の場合は年齢的な面も考慮し、中学校が主体となって行われているようです。
全国どこの地域でも行われているとは限りませんが、徐々に浸透しつつある学校行事の1つとなっています。
立志式の流れは?合唱・子どもの作文・親からの手紙など!
昔の元服式や立春式の場合は、男子は神社でお祓いを受けて、烏帽子を被るなど成人するための儀式が行われていました。
中学校で行われる立志式の場合には・・・、
・来賓としてのゲストの講話
・生徒による将来への決意表明(作文の披露)
・親から子への手紙
・合唱
などが内容となっています。
式典の流れは学校によっても変わってくると思いますが、子どもの作文や親からの手紙の披露などは大抵行われているようです。
なかには、将来の自分に手紙を書いてタイムカプセルにして埋めたり、それを時差郵便で発送してくれる学校もあるようで、主催する中学校や自治体によって内容には違いが出てきます。
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立志式で披露される子どもの作文の内容は?
立志式においては、生徒が将来への決意表明を行うことに大きな意味があります。
大抵は作文などを作成し、読み上げるようなスタイルになります。
とはいえ、まだ14歳の子どもですので、将来の夢や豊富がしっかり定まっているわけではありません。
作文の内容としては、中学2年生ということもあり、高校進学や将来の就職に向けた目標などを発表することが多いようです。
また、両親や先生、友人など、周囲の人への感謝を表すこともあります。
立志式に関しては、道徳的な意味合いを持たせたいと考えている学校や先生も多く、式典と通じて子ども達の自覚や責任を促したいという狙いもあるようです。
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立志式で披露される親から子どもへの手紙の例文!
立志式では親から子どもへの手紙を発表することもあります。
ご自身が中学校の時には立志式はなかったという人も多いため、どういった内容を書けばいいのか迷うこともあるかと思います。
特に、手紙の内容に決まりはありませんし、子どもの作文に対する返事や激励という形を取ることもあるので、なかなか難しいケースもあります。
基本的には、これから進学や就職といった人生の大きなイベントを控えるお子さんに対してのエールや、これまで元気に成長してくれたことへの感謝などが多いようです。
では、ここで例文を紹介しますね。
早いもので、〇〇が生まれてもう14年も経つのですね。
体も心もすっかり大人に近づいてきました。
きっと今は、気持ちと体がかみ合わないことなどもたくさんあるでしょう。
ゆっくりでいいので、一つ一つ乗り越えて自分の人生を歩んで行ってください。
これからは自分の責任で行動することも増えてくるでしょう。
私たち親と衝突することもあるかもしれないけれど、いつでも応援しています。
思春期を迎えたお子さんに対し、改めて手紙を書く機会はなかなかないと思いますので、普段は面と向かっていえないことを伝えられるとよいですね。
あまり長過ぎず、シンプルな言葉でまとめると、受け取る側も読みやすいようです。
この手紙の内容は心にとても響くようですので、恥ずかしがらずに素直な気持ちを伝えることが最も重要ですね。
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