卒業式シーズンの定番ソングの1つに「仰げば尊し」がありますね。

 

1884年に発表された日本を代表する合唱曲の1つですが、実はアメリカの楽曲が原曲となっているようです。

 

昔から卒業式によく歌われていますが、歌詞の言葉遣いが難しい点がいくつかあり、意味が理解できないということも多いようです。

 

今では、最近流行している他の歌が採用される学校も増えてきていますが、基本となる歌ということもあり、しっかり把握しておきましょう。

 

そこで・・・仰げば尊しの歌詞の意味についてご紹介します!

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仰げば尊しの歌詞は?

卒業式では1番しか歌わないという場合もありますが、仰げば尊しは3番まであります。

 

では、1~3番までの歌詞を最初にご紹介しておきますね。

 

 

【1番】
仰げば尊し 我が師の恩
教(おしえ)の庭にも はや幾年(いくとせ)
思えばいととし この年月
今こそわかれめ いざさらば

 

【2番】
互(たがい)に睦(むつみ)し 日ごろの恩
別るる後(のち)にも 八代(やよ)忘るな
身を立て名をあげ 八代(やよ)励めよ
今こそわかれめ いざさらば

 

【3番】
朝夕馴(なれ)にし 学びの窓
蛍の灯火(ともしび) 積む白雪
忘るる間(ま)ぞなき ゆく年月
今こそわかれめ いざさらば

 

歴史のある歌ですので、言葉遣いが現代語とは少し異なっている部分もありますね。

 

では、詳しい歌詞の意味も紹介していきます。

 

 

仰げば尊しの歌詞の意味・1番の「いととし」とは?

仰げば尊しの1番の歌詞の中で出てくる 「いととし」というのは、 「いと」「疾(と)し」という2つの言葉を合わせたものです。

 

「いと」というのは古文などによく登場し、「いとおかし」「いと美し」といった表現に使われていますが、「とても」「たいへん」「非常に」などの意味を持つ形容詞です。

 

また、「疾し」の「疾」という漢字は、「疾風怒濤(しっぷうどとう)」などの四字熟語にも使われているもので、「速い」「早い」ということを表しています。

 

したがって「いととし」とは 「とても時間が経つのが早い」という意味です。

 

つまり、「思えばいととし この年月」の部分は「今思うと、とても早かったこの年月」という意味になり、振り返ってみると学校生活がとても早く過ぎ去っていったことを表しています。
 

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仰げば尊しの歌詞の意味・2番の「やよ」とは?

2番の歌詞には 「やよ忘るな」「やよ励めよ」という部分があります。
 

もちろん、現代で使う表現ではありませんね。

 

「やよ」とは、漢字表記で「八代」とされていますが、誰かに呼びかけたりする際の「やあ」「おい」というような意味を持つ感嘆詞の1つです。

 

また、「おいおい」「さあさあ」などと表すこともあります。

 

もっと簡単に説明すると、それぞれの感情を強調するための言葉という風に捉えておけばよいですね。

 

つまり、「やよ忘るな」という部分は「ねえ、忘れないでね!」「おい、忘れるなよ!」、「やよ励めよ」は「しっかり努力しなさい!」「さあ、努力しよう!」という意味になります。
 
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仰げば尊しの歌詞の意味・「わかれめ」の「め」とは?

仰げば尊しの1~3番までの歌詞には、すべて最後の方に「今こそわかれめ」という部分があります。

 

この「わかれめ」の部分は「分かれ目」、つまり「分岐点」だと勘違いしている人が多いですが「別れめ」という漢字を使います。

 

「別れめ」の「め」は、意志を表す「む」という古語の助動詞で、己然系となっています。

 

これは、「今こそ」の「こそ」に呼応した 「係り結び」になっており、「今こそ別れめ」と合わせることで「さあ今こそ別れよう」という意思を表す意味で使用されています。

 

別れの歌だということを強調した歌詞が「今こそ別れめ」という部分になっていおり、「いざさらば」でお互いの健闘を祈りながら「では、さようなら」と結ばれています。

 

仰げば尊しの歌詞をよく見ると・・・

1番:卒業生から先生や学校生活への感謝
2番:先生が卒業生に対して抱く想い
3番:卒業生の未来に対する決意表明

を歌ったかのような形になっています。

 

もちろん別れの寂しさも感じさせる歌ではありますが、卒業後の未来への希望や志を強く感じられる歌詞となっています。

 

意味をよく理解した上で歌ったり聞いたりすると、卒業式の感動が一層増すような気がします。

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