中国大陸から偏西風に乗って日本に飛来する黄砂。
時期としては花粉症が辛い春先に多いですが、花粉よりもはるかに粒子が細かいため、体内に入りやすくなっています。
そして、黄砂アレルギーを引き起こし、目や鼻、喉のトラブル以外にも様々な症状に苦しむ人が出てきます。
決して砂漠から飛んでくる 「単なる砂」と考えてはいけません。
大陸の工業地帯を通って飛来するため、有害物質も多く含まれているのです。
そこで・・・黄砂アレルギーの主な症状と検査方法を中心にご紹介します!
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目次
黄砂アレルギーの症状!咳や喉の痛み、目の痒みや充血も!
黄砂アレルギーによって現れる症状として、まず目、鼻、喉、皮膚、気管支などに影響が出てきます。
目に入れば、目の充血や痒み、ピリピリとした痛みなどが現れます。
悪化すれば、結膜炎などになってしまうことも珍しくありません。
また、黄砂が口から入ってくると、咳や喉の痛みなどの症状が現れます。
花粉より粒子が非常に細かいため、気管支まで入り込んでしまうと 喘息などを起こしかねません。
さらに、肺に蓄積されることで肺炎などを起こすリスクも高まり、もはや黄砂アレルギーの域をはるかに超える症状が現れてきます。
そもそも黄砂は、主にタクラマカン砂漠、ゴビ砂漠、黄土砂漠などから飛来しますが、その粒子はタバコの煙より少し大きい程度で、人間の赤血球より小さいといわれています。
カルシウムの含有率が高いですが、無数の物質が含まれており、 ダイオキシン類、細菌、カビ、セシウム137(放射性物質)などの有害物質の量もまた測り知れません。
発がん性物質が多いということも非常に怖い存在です。
目や鼻、喉に現れる症状は辛いものではありますが、有害物質の塊であると考えれば、まだまだ軽い方といっても過言ではありません。
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黄砂アレルギーの症状!くしゃみ、鼻水、鼻詰まりも!
黄砂アレルギーが引き起こす症状に、くしゃみ、鼻水、鼻詰まりなども挙げられます。
いわゆる季節性アレルギー性鼻炎(花粉症)の症状とほぼ同じものが現れます。
黄砂がよく飛来する時期は、スギ花粉が猛威を振るう時期とも重なるため、鼻炎の症状だけでは黄砂アレルギーと断定することもできません。
マスクの質によっては、花粉はシャットアウトできても黄砂やPM2.5などは通してしまうため、注意しなければなりません。
いつもマスクを着用しているのに、くしゃみが止まらない、粘性の少ない鼻水がよく出る、鼻詰まりで息が苦しいなどの症状があれば、一度耳鼻科などで検査を受けた方がよいでしょう。
花粉症だけが悪影響しているとも限りませんね。
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黄砂アレルギーの症状!頭痛、発熱、皮膚炎なども!
黄砂にはダニやカビ、無数の細菌をはじめとする有害物質が多く付着しているため、 アトピー性皮膚炎のような症状が出ることも珍しくありません。
乾燥や肌荒れをしている個所に黄砂が入り込むことで、肌荒れが悪化してしまってアレルギー症状を起こしやすくなるため、乳幼児や学童期のお子さんは特に注意が必要です。
黄砂に含まれる硫黄酸化物や窒素酸化物などは、肌を酸化させダメージを与えるため、実際にアトピー性皮膚炎を発症させたり、肌の老化を助長する害などもあります。
また、黄砂アレルギーを引き起こしている場合、頭痛や発熱を起こすケースもあります。
有害物質の中には毒性の強いものがあるため、花粉症のアレルギー反応とはまた別の反応が体内で起きている可能性もあります。
どちらも体がだるいといった倦怠感も現れやすいですが、単に花粉症の薬の副作用によるものと捉われ過ぎるのも危険かもしれませんね。
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黄砂アレルギーの検査方法は?病院は何科?
黄砂アレルギーは花粉症と症状がよく似ているため、自覚できていないことが多いです。
もしも、頭痛や発熱、皮膚炎、全身倦怠感などもあれば、検査を受けてみることをおすすめします。
検査方法は、採血による血液検査が一般的です。
パッチテストなどで反応を見ることもあります。
病院は、内科や耳鼻咽頭科、アレルギー科などがよいでしょう。
ただし、黄砂に含まれる有害物質はその時々で変化しますし、スギ花粉やハウスダストなどにしか反応が出ないこともあるようです。
また、黄砂アレルギーと判明しても、基本的には対症療法や予防を心掛けるくらいしかできない可能性も高いです。
花粉症と同じように、アレルゲンである黄砂を体内に取り込まないようマスクやメガネをかける、洗濯物の外干しを控えるなどして対処していきます。
特に、立体的なサージカルマスクなども出ていますが、しっかり口や鼻の周りを塞ぐことできる自分にフィットしたマスクを選んでください。
中国の産業発展に伴い、黄砂に付着する有害物質はさらに多くなってきています。
黄砂アレルギーを発症しないためにも、他の季節も警戒を怠らないようにしてください。
黄砂は、条件さえ整えば一年中飛来しています。
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