夏の定番の和菓子といえば、わらび餅ですね。
ツルッとしたのど越しと、爽やかな見た目が夏にぴったりです。
ただし、その原料や名前の由来などを知らない人も多いのではないでしょうか…。
わらび粉というと希少価値が高く代用されることも多いため、本物のわらび餅を食べことがないという人も多いと思います。
スーパーなどで安く市販されているものは、他の原料で代用されていますので当然かもしれませんね。
そこで・・・わらび餅の原料や代用されるものをテーマにご紹介します!
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目次
わらび餅の原料となるわらび粉とは?
本来わらび餅というのは、山菜のわらびの根っこから採取する「わらび粉」というデンプン質を原料にして作られているため、その名前の由来にもなっています。
わらびの根っこを叩いてほぐすとデンプン質が出てきます。
しかし、天然のわらび粉というのは10Kgから約70g程度しか採取することができません。
さらに最も寒い時期に根を掘るのも大変な作業を要しますし、粉に精製するまで数十日の手間が掛かるといわれています。
希少価値が高いのはいうまでもなく、かなりの高級品になりますので製菓用品の専門店などでしか原料として取り扱われていないのです。
天然物の見た目はそば粉のようで、少し黒みがかかっていています。
そのため、本来のわらび餅はスーパーで購入したもののように無色透明ではなく、つやつやした濃い茶色をしています。
食感もプルプルというよりは、ツルッとしていてあっという間に口溶けしてしまいます。
ただし、冷蔵庫などに入れておくと変色したり、固くなって食べにくくなるため、使い勝手もそれほどよいものではなく、安い市販品などでは他の原料で代用することがほとんどです。
わらび餅の原料となる葛粉とは?
普段、私たちがよく目にする無色透明のわらび餅は、わらび粉の代わりとなる他のデンプンを原料として作られています。
そして、わらび餅に代用されるデンプンの1つに、葛粉が挙げられます。
葛粉は、マメ科のツル多年草である葛の根から採取するデンプン質です。
葛粉というと「葛餅」をイメージする人も多いですが、葛餅というのは小麦粉を乳酸菌で発酵させて固めたお菓子のことをいいます。
葛粉を練って作るお菓子は、「水まんじゅう」や「葛まんじゅう」と呼ばれています。
ただし、こちらも良質なものはとても希少で値段が高いため、安い市販のわらび餅の原料として使用されることは多くありません。
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わらび餅の原料にはさつまいもやタピオカのデンプンも!
スーパーなどでよく見かけるお手頃な価格のわらび餅は、タピオカやさつまいもから採取するデンプンを原料としているものが最も多いでしょう。
タピオカとは、東南アジアでよく食べられているキャッサバ芋から採取されるデンプン質で、タピオカドリンクに入っている小さなお団子の原料にもなっています。
さつまいもから採取されるデンプンは、韓国ではよく春雨などにも使用されています。
タピオカやさつまいものデンプンを使用して作られたわらび餅は、冷蔵庫で保存していても固くなりにくいという性質があるため、製造側としても利用しやすいようです。
わらび餅の原料として片栗粉も使える?
自宅でわらび餅を手作りする人は、原料として片栗粉を活用して作っていることが多いようです。
作り方は、鍋に片栗粉、水、砂糖を入れて加熱し、とろみがついたら火を止めてよく練り、型に流し入れて固めます。
固まったら適当な大きさに切り分けて、本物のわらび餅と同様に黒蜜やきな粉をかけて食べます。
わらび粉を使用して作るよりもリーズナブルですし、お鍋ひとつで作ることができるのでお手軽なスイーツです。
わらび餅の原料についてご紹介しました。
正真正銘のわらび餅は食感や味わいも全く異りますので、ぜひ一度味わってみてくださいね。
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