暑さが厳しい時期に出す挨拶状といえば、暑中見舞いや残暑見舞いがあります。
これらは出す時期によって使い分けることになっています。
大人のマナーの1つとして、どちらも「いつからいつまでに出すものなのか」をしっかりと確認しておきましょう。
ひとつの区切りは、二十四節気の「立秋」になります。
そこで・・・暑中見舞いと残暑見舞いを出す時期や、書き方の構成、例文などをご紹介します!
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目次
暑中見舞いを出す時期はいつからいつまで?
暑中見舞いというのは、夏の最も暑い時期に 相手の安否確認や体調を気遣うために出す季節の挨拶状です。
ただし、「いつからいつまでに出すべきか」と迷う人も多いため、わかりやすく解説しますね。
「暑中」というのをもっと正確にいうと、二十四節気の小暑と大暑の時期を合わせた期間を意味しています。
二十四節気の1つ1つは、1年間を24等分に分けたものですので、「次の節気の前日まで」の約15日間を表すこともあります。
つまり、暑中とは・・・
・大暑(7月23日頃)からの約15日間
を合わせた約30日間をいいます。
この時期に出すのが、暑中見舞いです。
この30日間が終わる翌日には、次の節気となる「立秋(8月7日頃)」がやってきますので、それ以降は秋用の挨拶に変化します。
もちろん、二十四節気自体が毎年変化しますので、日付も毎年多少の変化があると認識しておきましょう。
また、夏の暑さを見舞うという目的から、暑中であっても梅雨明けしてから出すものというルールがあります。
したがって、大体「7月中旬以降~立秋の前日まで」に相手に届けるのが一般的です。
出し遅れて立秋を越えてから相手に届くと予想される場合は、暑中見舞いではなく残暑見舞いを出すことになります。
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残暑見舞いを出す時期はいつからいつまで?
残暑見舞いも、まだまだ暑さの厳しい時期に相手を見舞うという目的の挨拶状です。
つまり、使用する言葉は若干異なりますが、暑中見舞いとほとんど内容は変わらないことになります。
「残暑」という言葉を使う時点で秋の挨拶になりますし、時候の挨拶などで「残炎」「初秋」「秋涼」などの言葉を使うことも増えてきます。
残暑見舞いを出す時期は、前述した通り「立秋(8月7日頃)」以降になります。
立秋を過ぎると暦の上では秋と認識されるため、暑さが厳しくても「残暑」という考え方になるのです。
いつまで残暑見舞いを出せるかについては、二十四節気に従うと「処暑(8月23日頃)」を超えて「白露(9月8日頃)」までと考えられることもあります。
しかし、夏休みが終わるなどの区切りにあたるため、8月末までとするのが一般的となっています。
9月に入ってから残暑見舞いの返事を出したい時には、9月に使える時候の挨拶などを利用して 「季節の挨拶状」を出すこともできますので便利です。
ちなみに、寒中見舞いも、二十四節気でいう「小寒(1月5日頃)」と「大寒(1月20日頃)」の時期を合わせた約30日間(寒、寒中)に出すもので、立春を過ぎると余寒見舞いに変わります。
「秋への移り変わり」「春への移り変わり」という違いこそありますが、システム的にはほぼ同じと考えておくとよいです。
暑中見舞いや残暑見舞いの書き方の構成は?
暑中見舞いや残暑見舞いを書く時の、 文章の構成も覚えておきたいですね。
一般的な書き方としては・・・
2.先方の健康を喜ぶ言葉か、先方の安否を尋ねる言葉
3.自分の安否を伝える言葉や近況報告
4.先方の健康を祈る言葉
5.結びの挨拶
6.日付
となります。
もちろん、出す相手との関係性などによって多少変わってきます。
はがきで出すことがほとんどですので、あまり長くならないような書き方で簡潔にまとめましょう。
また、日付に関しては出した日を記載しても大きな問題ではありませんが・・・
・残暑見舞いであれば「平成〇年 晩夏」
などとするのが一般的です。
お中元には挨拶を添えるのがマナー!ビジネス用などの送り状の例文!
暑中見舞いや残暑見舞いの例文!
では、実際に使用できる暑中見舞いと残暑見舞いの例文をご紹介します。
【例文1】
暑中お見舞い申し上げます
梅雨も明け本格的な暑さを迎えましたが、いかがお過ごしでしょうか。
我が家は子どもたちも夏休みに入り毎日元気に過ごしております。
◇◇様も、暑さに負けずどうぞ元気にお過ごしください。
まずは、暑中のご挨拶まで。
平成〇年 盛夏
【例文2】
残暑お見舞い申し上げます
立秋とは名ばかりの暑さが続いておりますが、元気にされていますでしょうか。
おかげさまで私たち家族一同は楽しく夏休みを過ごすことができています。
厳しい暑さはまだ続くようですが、どうぞご自愛ください。
平成〇年 晩夏
あまり知られていませんが、「〇〇お見舞い申し上げます」ではなく 「〇〇お伺い申し上げます」というのが正式な表現です。
もともとは、お中元を手渡して挨拶を交わすところを、手紙で済ませて簡略化したことで生まれたのが暑中見舞いであるという経緯からです。
特に、目上で年配の方に出す際には、「お伺い申し上げます」という表現を使った方がよいかもしれませんね。
最近では電話やメールでの連絡が増えていますが、だからこそ温もりの感じられる直筆のお見舞い状を出すと喜ばれそうですね。
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