レストランなどに食事に行くと、お水の中には透明で綺麗な氷が入っていますね。
でも、家庭で作ってみると、どうしても白っぽく濁った氷ができてしまいます。
この違いって、そもそも何か理由があるのでしょうか…。
実は、ちょっとしたコツを知っているだけで、家庭でも透明な氷を作ることができますよ!
お子さんの夏休みの自由研究のネタにもなりますし、チャレンジしてみるのもよいでしょう。
そこで・・・透明な氷の作り方についていくつかの方法をご紹介します!
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目次
そもそも家で作る氷が白くなるのはなぜ?
そもそも水は透明なのに、なぜ氷にすると白く濁ってしまうのでしょうか…。
このメカニズムを知っていれば、家庭でも透明な氷を作ることができます。
これには、水に含まれる不純物が大きく影響しているのです。
水道水には塩素などが含まれていますし、ミネラルウォーターでも当然ミネラルが含まれています。
さらには、凍らせる時には空気も含まれます。
これらの不純物は水の時には見えませんが、凍らせるとハッキリと目に見える状態になってしまいます。
物を凍らせる時には、それぞれに凝固点がありますよね。
水は凝固点が高く先に固まりますが、冷気に触れる周りの部分から凍っていくため、不純物は真ん中に押しやられていきます。
不純物も最終的には氷の中央部分で凍りますが、空気は凍らないので気体のまま残ってしまいます。
不純物が中央部に寄ったり、空気が小さい気泡となって白く濁って見えるため、普通の方法だと家庭の冷凍庫では透明な氷は作れません。
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透明な氷の作り方・ミネラルの少ない軟水を使う!
透明な氷を作るには、不純物が少ない水が適しています。
市販のミネラルウォーターでも、軟水はミネラルが少ないので透明になりやすいです。
軟水とは、カルシウムやマグネシウムなどの濃度が低く、硬度120以下のものを呼びますが、最も低い分類では硬度60以下の水を指しており、不純物が非常に少ないものです。
国産のミネラルウォーターはほとんどが軟水ですので、透明な氷を作るには向いているといえます。
「いろはす」「六甲のおいしい水」「サントリーの天然水」なども該当しています。
透明な氷の作り方・沸騰させて不純物を取り除く!
水道水を利用する場合は、沸騰させることで不純物を取り除いてから凍らせるという作り方があります。
もともと硬水は飲料水としては向いていませんので、日本の水道水のほとんどは軟水です。
ただし、煮沸することでより不純物を多く取り除くことができるため、透明な氷を作りたい時は沸騰させたほうがよいでしょう。
他にも、浄水器を使うという手もありますね。
いずれにしても、水道水の不純物を取り除くことで、氷が白っぽく濁るのを防ぐ効果があります。
ただし、ミネラルウォーターを使っても、沸騰させたり浄水器を使ったりした水道水を使っても、実際にはお店で出てくるような完全に透明な氷にはなりません。
もう一工夫必要なのです。
透明な氷の作り方・ゆっくりと凍らせる工夫は?
これまででミネラルの問題は解消できても、空気が氷の中央部に含まれるのを解消することができていません。
そのため、透明な氷を作るには、ゆっくり時間をかけて凍らせる工夫が必要となります。
ゆっくりと凍らせることで、水が氷になる前に空気が抜けていくので、白く濁りなりにくくなるのです。
目安として、冷凍庫の温度設定を-10℃くらいにする必要があります。
ただし、他にも食材が入っている場合、劣化の可能性があるので避けなければいけません。
冷凍庫の温度はそのままでゆっくり凍らせるには、まず水を入れる容器選びが重要なポイントになります。
金属やガラスは熱伝導率が高いので、プラスチック製の容器などを使います。
さらに、製氷容器をエアキャップ(プチプチ)で巻いたり、発泡スチロールや割りばしなどを容器の底に敷いたりするのもおすすめです。
これで、断熱性を高めることができるので、水が早く凍ってしまうのを防ぐことができます。
もちろん、使用するのは不純物を取り除いた水にしましょう。
今では、短時間でも簡単に透明な氷が作れるアイスマシ―ンなども市販されています。
ただ、本格的なものになると3~5万円くらいしますので、家庭の冷凍庫でぜひ挑戦してみてくださいね。
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