クリスマスといえば、サンタクロースをイメージする人も多いと思います。
子どもたちにとっては、手紙を書いたり、靴下を飾ったりと、冬の大きな楽しみの1つでもあります。
物心ついた時から、その存在は私たちの中では当たり前になっていました。
ただし、サンタクロースとは一体何者なのか、何のために子どもたちにプレゼントを届けているのか、あまり考えたことがないですよね。
名前や服の色についての意味、靴下にプレゼントを入れる理由なども謎の部分が多いです。
そこで・・・サンタクロースに関する意味や由来についてご紹介します!
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目次
サンタクロースという名前の意味と由来は?
サンタクロースという名前は「聖ニコラウス」という実在した人物の名に由来します。
時は4世紀頃、現在のトルコにいた司教の方です。
聖ニコラウスには、貧しい子供たちや弱者を助けたという伝説がたくさんあり、冤罪の人を死刑から救ったという伝説まで存在します。
そして、イギリスやイタリア、ドイツ、フランス、ロシアなどのヨーロッパでは、サンタクロースという名前自体も各国で異なっているのです。
聖ニコラウスという名前は元々ラテン語ですが、スペイン語、イタリア語、フランス語では、「サン・二コラ」と呼ばれています。
また、行われている風習も国によって随分違いがあるようです。
実際に、オランダなどではこの方の命日にあたる12月6日は「聖ニコラウスの祝日」が存在し、この日とクリスマスイブは子どもたちにプレゼントをあげる日となっていました。
「聖ニコラウス」とは「セント・ニコラウス」という意味ですが、オランダ語では 「シンタクラース」と呼ばれていたようです。
その後、17世紀頃アメリカにオランダ人が移住した際、「サンタクロース」という名前に転訛することとなりました。
しかし、みなさんが知っているサンタクロースとは、残念ながら意味も由来も全く異なるようです。
サンタクロースの服の色に意味や由来はある?
一般的には、服の色が赤と白のサンタクロースですが、聖ニコラウスとはイメージが全く異なります。
というのも、私たちが知っているサンタクロースのおじいさんは、実はアメリカに渡ってから作られたイメージなのです。
クリスマスシーズンになると、サンタクロースがコカ・コーラのビンを子どもたちに配っているCMがよく流れますね。
これがサンタクロースの服の色の由来とされています。
つまり、服の色の意味はコカ・コーラのイメージカラーによるもので、白ひげのおじいさんが子どもたちに笑顔を届けるというのが一般的になりました。
サンタクロースが靴下にプレゼントを入れる意味や由来は?
クリスマスといえば、プレゼントを入れてもらうために、子どもたちが靴下を飾りますよね。
靴下にプレゼントを入れる意味については、実在した聖ニコラウスの伝説の1つが由来となっています。
聖ニコラウスの近所には、3人の娘がいる貧しい家庭がありました。
長女が嫁に行きたがっていましたが、その資金もなく、身を売ろうとしていたのです。
そのことを知った聖ニコラウスは、隣の家の煙突から金貨を投げ入れました。
これがちょうど靴下の中に入り、長女はめでたく嫁に行くことができたそうです。
また、次女の時にも同じことをして、二度もその家庭を救ったとされています。
この伝説を由来とし、サンタクロースは煙突から家に入り、靴下にプレゼントを入れてくれるという風習に繋がったようです。
ちなみに、三女の時は両親が見張っていて、聖ニコラウスが金貨を投げ入れているのを知ることとなりました。
お礼をいったそうですが、「このことを誰にもいわないように」と告げ、立ち去ったといいます。
聖ニコラウスは実在した人物ですから、靴下にプレゼントを入れる意味は偶然入ったと考えるべきで、それがクリスマスプレゼント発祥の由来といえそうです。
トナカイにも名前があるって本当?
サンタクロースが乗っているソリを引いているのはトナカイですが、その全てにちゃんと名前が付いています。
よく知られるイメージだと、トナカイ8頭が2列に並んでソリを引いているものです。
前の2頭から、ダッシャーとダンサー、プランサーとヴィクセン、コメットとキューピッド、ドンダーとブリッツェンという名前があるのです。
この由来は、1823年に発表されたクリスマスの詩である「A Visit from St. Nicholas」がルーツとされています。
この歌詞の中で、サンタクロースが1頭ずつトナカイの名前を呼び、屋根を駆け上るように駆り立てている様が歌われています。
ただし、時代背景から考えて、聖ニコラウスとは関係がないことがわかりますよね。
いかがでしたか?
サンタクロースをもっと深く掘り下げると、宗教を巻き込んだかなり難しい話になってしまいます。
赤と白の服の意味などは意外だったかもしれませんが、子どもたちが熱心に飾る意味がわかって面白いですよね。
コカ・コーラは嫌いではありませんが、子どもたちが小さいうちは夢を重視したほうがよさそうですね。
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