キウイフルーツは元々は中国が原産で、昔は姿形も名前も今とは異なっていたようです。
その後、ニュージーランドに渡りましたが、キウイという鳥に姿が似ており、呼びやすさも手伝って現在の名前に定着したという歴史のあるフルーツです。
日本で食べられているキウイの95%はニュージーランド産といいますので、輸入率が非常に高いですね。
スーパーなどに並んでいるものは大抵食べ頃を迎えているものですが、大量にいただいたりした場合は固くて追熟が必要なものが多いですね。
方法は大して難しくもありませんので、ご家庭でも簡単に甘くて柔らかい状態まで持って行くことができます。
そこで・・・キウイの追熟についてご説明します!
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目次
キウイの追熟・そもそもなぜ必要なの?
キウイフルーツは完熟にしてから収穫するのではなく、収穫してから保存して 熟させることが一般的です。
これにはいくつか理由がありますが、キウイは樹になったままでは熟しにくいということが一番の理由です。
そのため、皮が茶色くなってきた頃には収穫し、追熟させて食べ頃を待つことになります。
また、日本で栽培しているものは秋が収穫期となります。
しかし、熟すまで果樹に実らせたままにしておくと、冬の霜の被害に遭い、食べられなくなってしまいます。
これも、早めに収穫してわざわざ追熟を必要とする理由の1つとなっています。
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キウイの追熟・りんごの種類や冷蔵庫で保存できる期間は?
一般的で簡単な追熟方法は、りんごと一緒にビニール袋などに入れて保存する方法です。
りんごから発生するエチレンガスが、キウイの追熟を促進するためです。
ただし、利用するりんごの種類によっては上手くいかないこともあるようです。
ジョナゴールド、王林、津軽などは比較的向いている品種ですが、フジは向いていない品種とされています。
基本的に追熟に必要な温度は15~20℃とされていますので、常温で行う必要があります。
追熟して食べ頃になったキウイであれば、冷蔵庫で保存することが望ましいですが、それまでは常温で管理することが大切ですね。
ただし、冷蔵庫での保存に適した温度は1℃ほどで、期間もせいぜい10日ほどしか持ちません。
食べ頃になったと思ったら、凍らない程度に冷たく冷やして、1週間以内に食べるのが理想です。
キウイの追熟・りんご以外のみかんやバナナでも可能?
りんごが一番追熟が早く進みますが、みかんやバナナにもエチレンガスが含まれるため、りんごの代用として使うこともできます。
ただし、みかんやバナナで行う場合は、りんごほどのスピード感は求めないでくださいね。
また、これらのフルーツがない場合でも、キウイだけで追熟させることもできます。
表皮に小さな傷を付けたり、軽くテーブルなどにぶつけたりして、凹ませた状態で袋に入れて常温に置いておきましょう。
この時、他のキウイも一緒に袋に入れておけば、同時に追熟させることができます。
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キウイの追熟・市販の追熟剤でも簡単に!
りんごをはじめとするフルーツを使って追熟させる他に、市販の追熟剤を利用する方法もあります。
乾燥剤のような小さな袋に、エチレンガスを発する石のようなものが入っているので、この袋に小さな穴を開けて、キウイを入れた袋に入れておきます。
食べ頃のタイミングは、追熟剤の説明をよく読んで確認したほうがよいですが、見たり触ったりすれば大抵はわかると思います。
農家などでも、この追熟剤を利用して、タイミングを見て出荷していることが多いようです。
未熟なキウイがたくさんある時には便利ですよ。
最後に食べ頃の目安ですが、軽く皮を押して凹むくらいの固さがベストです。
追熟しすぎると腐敗に繋がってしまうため、1日1回程度は様子を見るようにしてくださいね。
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