妊婦さんは、お腹の中の赤ちゃんに栄養が優先して送られるため、妊娠期間には 様々なトラブルに見舞われます。
足がつる、貧血気味になるといったことはもちろん、カルシウムが不足すると骨、歯などがもろくなることもあります。
そのため、ちょっとした衝撃でも骨折してしまうこともあるのです。
いわゆる、骨粗鬆症と似たような状態に陥ってしまうことが考えられます。
お腹が大きくなってくる連れ転倒などのリスクも高くなりますし、治療についても胎児に配慮して制限される可能性があるため要注意ですね。
そこで・・・妊婦さんの骨折に関する治療の危険性などをテーマにご説明します!
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目次
妊婦さんは骨折しやすいって本当?主な部位は?
骨や歯を作る栄養素として、カルシウムが大切だということはよく知られていますね。
もちろん、妊婦さんがお腹で育てている赤ちゃんの骨なども、母体から供給によりまかなわれています。
というより、カルシウムのほとんどはお腹の胎児への供給に利用されるため、母体に関してはどうしても不足しがちになる傾向が極めて強いのです。
もともと、日本人の食生活において、カルシウムが不足気味であることが指摘されていますので、妊婦さんは胎児のためにも、自分自身のためにも意識して摂取しなくてはなりません。
もちろん、欠乏するようなことがあれば、当然妊婦さんの骨や歯は弱くなってしまうため、骨折のリスクも高まることになります。
また、妊娠後期になると大きなお腹を支えながら生活するため、体への負担が多くなり、 ちょっとした転倒などでも骨折しやすいといわれています。
それが示す通り、妊娠中の骨折の原因で、最も多いのは転倒によるものです。
ただし、咳をしたことがきっかけで肋骨が折れてしまったというケースもあるるため、注意しなければなりません。
妊婦さんが骨折した際、レントゲンは撮れるの?
妊婦さんの骨折が疑われる場合は、レントゲン撮影が必要になることもあります。
レントゲン撮影をすると少量ですが放射線を浴びることになるため、お腹の赤ちゃんへの悪影響なども心配になりますよね。
妊娠期間のいつ頃に撮影をするかによっても変わりますが、基本的には1回程度の撮影から受ける放射線量であれば、まず胎児に影響を及ぼすことはないといわれています。
ただし、妊娠の極初期(4週~8週くらい)は、胎児の神経系などが著しく発達する時期なので注意が必要です。
すでに妊娠している傾向が見られ、気になるという際は、お腹に 防護エプロンなどを当ててもらうとよいでしょう。
たとえ妊婦さんであっても、レントゲン撮影をしなければ骨折かどうかの判断ができず、正しい治療が受けられない場合もあるため、医師の指示に従うようにしましょう。
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妊婦さんの骨折の治療・痛み止めの薬は飲んでもよい?
妊娠期間中は、赤ちゃんへの影響を考えて薬の服用を控える人が多いです。
ただし、骨折などで激しい痛みがある場合は、適量の痛み止めを服用して症状を和らげる必要もあるでしょう。
痛みで食事や睡眠が取れないということになれば、妊婦さん自身や赤ちゃんの健康にも影響が出ることがあります。
産婦人科、整形外科の医師とよく相談し、副作用の少ない薬や、赤ちゃんへの影響が少ない薬を選んで処方してもらいましょう。
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妊婦さんの骨折の治療・手術もできる?
妊婦さんが骨折してしまった時は、その部位にもよりますが足を ギプスなどで固定して治療するという方法が一般的です。
複雑骨折でない限りは、手術による治療というのはほとんどないと考えてよいでしょう。
※誤解している人も多いので注釈を入れておきますが、複雑骨折とは骨がバラバラに折れているのではなく、実際は折れた骨が皮膚の外に飛び出しいるか、いないかで判断されるものです。
骨が折れている部位などにもよりますが、妊娠の週数や胎児の成長経過を見ながら、必要であれば麻酔をした上で手術になるケースもあります。
いずれにしても、出産に安心して臨むためにも早めに治療するのが一番です。
妊婦さんだからといって、普通の人とかけ離れた治療法を選択することはありませんので、その点は覚えておきたいですね。
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