日常での昼食や年越し、引っ越しの際など、日本人には蕎麦を食べる機会がたくさんあります。
夏は食欲のない時でもツルツルと食べることができますし、冬は熱々のもの食べると身も心も温まるような気もしますね。
ただし、食べ方にもマナーがあるようで、音を立ててすする行為は外国人にはあまり評判がよくないようです。
日本には昔から蕎麦特有の粋な食べ方もありますので、あまり気にせず美味しくいただくのが一番ですね。
そこで・・・蕎麦の粋で美味しい食べ方やマナー、蕎麦湯の飲み方などについてご紹介します!
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目次
蕎麦の食べ方のマナー・音を立ててすするのはNG?
老舗のお蕎麦屋さんに行くと、音を立てて蕎麦をすする食べ方をしてもよいのか、ちょっと不安になりますよね。
日本では、麺類を音を立ててすすりながら食べることはマナー違反ではありません。
むしろ、蕎麦は香りを楽しむ麺なので、すすることによって香りを感じられると考える人も多いです。
また、江戸っ子の文化として「蕎麦は噛まずに飲み込む」という人もいます。
これは、麺を途中で噛み切らず、一口で一気にすすることから派生していわれるようになったようです。
箸で取った分を途中で噛みきるのは「マナー的にNG」と考えられているため、多少音を立てたとしても、すすって口の中に運ぶのが正しい食べ方とされています。
ただし、すべての人が快く思っていないことも事実ですので、無理に大きな音を立てる必要はなさそうです。
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蕎麦の食べ方・日本人や外国人の反応は?
日本では常識の範囲とされていても、外国人の方が蕎麦屋で音を立ててすする人を見ると驚かれることも多いですね。
そもそも欧米などでは「すする」という食べ方自体が存在しないため、余計気になってしまうようです。
時には「下品な食べ方だ」という見方をされ、あからさまに悪い反応を示される人もいますよね。
もちろん、日本人の方でも音を立てる行為を忌み嫌う人も多いので、同じ反応を感じることもあるかと思います。
ただ、蕎麦には厳格な食べ方のルールはないので、よほど非常識な行為をしていない限り失礼ということはありません。
さすがに蕎麦つゆが飛び散るような食べ方はマナー違反になりますので、その点に気を付けていれば問題はないでしょう。
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蕎麦には特有の粋な食べ方があるの?
蕎麦というと、「ざる」や「せいろ」のように麺とつゆが別に盛り付けられるものと、「かけ」のように温かくて汁に麵が浸かっているものがありますね。
麺とつゆが別々になっているものの場合、まずは何も付けずに麵だけを食べて、特有の風味やコシを味わうのが粋な食べ方とされています。
次に、蕎麦をつゆに浸して食べますが、つゆを付けるのは「麵の下1/3までにする」という暗黙のルールがあります。
これは、蕎麦は香りを楽しむものであるため、すべてつゆに付けてしまうと香りがわからなくなるためです。
また、わさびやその他の薬味に関しても、 最初は入れずに麺の香りやコシを純粋に味わうというのが粋な食べ方です。
なかには、本当に美味しい蕎麦には「つゆも不要」という人もいるほど、香りを楽しむ麺料理なのです。
かけ蕎麦などの場合はこれといった決まりはありませんが、伸びない内に早めに食べた方が美味しくいただけます。
蕎麦湯の飲み方は?
蕎麦湯とは、ざるやせいろの蕎麦などを茹でた時の「茹で汁」のことを意味します。
麵を食べ終わった後に、残ったつゆを蕎麦湯で割って飲むという習慣があります。
つゆの味をお好み濃さに割って飲むのも、蕎麦特有の粋な楽しみ方の1つといえます。
飲み方には特別な決まりはありませんが、冷たい麵を食べた後に温かい蕎麦湯を味わうとほっとした気持ちになれますね。
飲んだ経験がないという人は、大抵はお店の人に頼んでみると出してもらえますので、ぜひ味わってみてください。
蕎麦の食べ方やマナーについてご紹介しました。
「絶対にこうしなければならない」という厳密な決まりはありませんが、地域の特産とされる蕎麦の中には食べ方のルールが設けられている場合もあります。
それぞれ意味のある味わい方ですので、守った方が美味しく食べられそうですね。
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