豆類は乾燥したものだと長期保存ができますが、実は虫がつきやすい食材です。
小豆も開封してしまえば、ふと気が付いた時に虫が湧いていることもあります。
「食べられるか?」という程度ならまだしも、保存棚などに大量発生して恐ろしい事態が起こっていることもしばしばです。
鮮度の点からも、小豆は購入したら早めに消費するに越したことはありません。
どうしてもすぐに使用できない時は、未然に防ぐための虫の対策しておきましょう。
そこで・・・小豆に虫が湧く理由や、大量発生した時の駆除方法、未然に防ぐための対策についてご紹介します。
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目次
小豆に虫が湧く理由とは?
小豆に湧く虫としては「アズキゾウムシ」「インゲンマメゾウムシ」などがいます。
これらの虫は小豆などの豆類に産卵し、幼虫が孵化すると豆に穴を開けて中身を食べて成長します。
特に、アズキゾウムシは繁殖期が年に5回と多いので、小豆に湧きやすい理由の1つといえます。
豆の中に卵を産んでは孵化するサイクルを繰り返しているため、気が付いた時にはどんどん増えてしまうのです。
小豆の場合も、生育している時点から中に入り込んでしまうこともあるので、袋を「開封する・しない」は関係がないことも多いです。
完全に虫が湧くのを防ぐためには、栽培の段階でしっかりと駆除剤を散布する必要があります。
したがって、購入した小豆でも、お裾分けに頂いたものでも、袋や容器が密閉されていても虫が発生しない理由にはならないのです。
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小豆に虫が湧いても選別して食べられる?
小豆に虫が湧いている場合、穴の開いたものは虫による食害が起きているので食べない方がよいです。
穴の開いていないものは食べられるという人もいますが、既に豆に卵が産み付けられている可能性も高いと考えるべきです。
卵が付いている時点で気持ち悪いと思う人もいるでしょうが、しっかりと洗えば卵自体は落とすことができます。
穴が開いている小豆かどうかを見極めるには、容器に入れた水に浸して「浮くか、沈むか」で見分けることができます。
あくまで参考として考えていただきたいのですが、浮いてきたものは穴が開いている証拠ですので、食べられないと判断したほうが無難です。
「勿体ないし、洗えば食べられる」と思う人でも、水に沈んだ小豆だけをしっかり洗ってからにしてください。
棚などに虫が大量発生した際の駆除方法は?
小豆に産卵されると、大抵は1ヶ月くらいで孵化します。
1回の産卵で50~60個ほどの卵を産むので、あっという間に増殖して大量発生してしまうことも…。
ビニール袋に入れていても、食い破って保存していた棚などが虫だらけになることもあるため、早急に駆除する必要があります。
もし大量発生してしまったら、小豆はまとめて処分するしかありません。
棚などにも散在する虫については、スプレーなどの駆除剤を使うとよいでしょう。
もちろん、小麦粉、片栗粉などの食材などを保管している棚であれば、すべてどかしてからスプレーを使用します。
虫を駆除し終えたら、必ず布巾などで棚の内部をしっかり拭き取るようにします。
可能であれば、小豆を保存していた容器などはしばらく天日干ししましょう。
また、ある程度虫も動き回りますので、 掃除機を使って駆除する方法も便利です。
ハンディータイプの掃除機があれば、ぜひ利用してください。
他の食材などに付着している場合もあるため、しっかり確認して1匹残らず吸い込んでしまいましょう。
小豆から虫が湧くのを防ぐ対策は?
乾燥した小豆に虫が湧くのを防ぐためには、保存方法に気を配るということが一番大切です。
袋などを開封した後は、輪ゴムなどを使って口をきつく縛り、外から害虫が入ることがないように対策しましょう。
できれば、開封したらなるべく早く使い切るようにしたいですね。
小豆がたくさんある時には小分けにして冷凍したり、密閉容器に入れて冷蔵庫に入れるというのも対策になります。
冷凍庫や冷蔵庫にスペースが確保できない時は、風通しの良い冷暗所にて保存しましょう。
また、 鷹の爪を1~2本ほど一緒に入れておくと、虫が湧くのを防ぐ効果が期待できます。
もちろん小豆を煮てしまえば虫はつきませんので、茹でてから冷凍しておくのもおすすめです。
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