小麦粉には 「薄力粉」「中力粉」「強力粉」という種類があります。
種類によってそれぞれ特徴や用途も違います。
主婦の方であれば、これくらいは誰もがご存じだと思いますが、「成分がどう異なっているのか」「ご自身が使用している用途に間違いはないのか」など、少し迷うところもあるかと思います。
特に用途の場合、間違ったものを使用すると失敗してしまう可能性もあるので、しっかり覚えておきたいですね。
そこで・・・薄力粉、中力粉、強力粉の違いについてご説明します。
Sponsored Link
目次
薄力粉とは?
薄力粉、中力粉、強力粉の違いは、小麦に含まれるたんぱく質の一種である 「グルテンの量と質」で分けられています。
グルテンには「粘り」と「弾力」を兼ね備えた性質があります。
つまり、「薄力」「中力」「強力」とは、グルテンの持っている力のことを表しているのです。
ですから、薄力粉が一番グルテンの量が少ないということになります。
軟質小麦から作られる小麦粉で、たんぱく質含有量は6.5~8.5%です。
また、薄力粉は粒の粒子が細かいのが特徴で、水を含ませても粘り気が弱いため、主な用途としてはケーキやクッキーなどのお菓子作りや、天ぷらや肉料理の衣などに使われます。
レシピに「小麦粉」と書いてあった場合、薄力粉を指してしていることが多いです。
100gあたりのカロリーは 約368kcal。
日本では、アメリカ産のものが多いです。
デュラムセモリナ粉の特徴・グルテン量・アレルギー・パンやピザに!
中力粉とは?
中間質小麦、もしくは 軟質小麦から作られます。
たんぱく質は8.5~10.5%です。
粒度やグルテンの性質の違いは、大体薄力粉と強力粉の中間にあたります。
中力粉がない時は薄力粉と強力粉を混ぜて使うこともできます。
滑らかに伸びる特徴があり、主な用途としてうどんや餃子の皮などに使われます。
中力粉は、別名 「うどん粉」といわれることもあります。
100gあたりのカロリーは368kcalで、薄力粉との違いはありません。
日本では、オーストラリア産と国産のものが多いです。
グルテンフリーの意味と実現する穀物!アレルギーや病気の回避に!
強力粉とは?
硬質小麦から作られる小麦粉です。
たんぱく質含有量は11.5~13%で、グルテンの性質が強いという特徴があります。
水を含ませるとさらに強く粘りますので、パンや中華麺などが主な用途です。
強力粉のみカロリーに違いがあり、100gあたり366kcalと若干少ないです。
日本では、アメリカ産とカナダ産のものが多いです。
ちなみに、パスタは弾力性の強いグルテンを豊富に含む、デュラム小麦というもので作られています。
薄力粉・中力粉・強力粉の見た目の違いは粒子の細かさですが、判断しにくい場合は手で握った時の状態で判断します。
握って固まるのが薄力粉、固まらず崩れてしまうのが強力粉、その中間が中力粉となります。
これもグルテンの性質や粒子の大きさによる違いで、太くて粗い強力粉は強く握ってみてもサラサラとして固まらないという特徴があります。
また、同じカップを使って軽量してみると、強力粉のみが少し重くなっているのも相違点といえます。
Sponsored Link