
赤ちゃんが自分で動けるようになったら、気を付けなければならないことの1つに、誤飲があります。
赤ちゃんは何でも口に入れてしまう習性があります。
大人にしてみれば「なぜそれを口にする?」という物でも、口に入れ飲み下してしまいます。
飲み込みやすい大きさの物を近くに置かないというのも大切ですが、万が一のことも想定しておきましょう。
そこで・・・赤ちゃんの誤飲による主な症状・対処法・吐かせ方などを中心にご説明します!
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目次
赤ちゃんの誤飲・主な症状は?
赤ちゃんに以下のような症状が出た場合には、何かを誤飲してしまった可能性が考えられます。
・咳が長く続いて止まらない
・顔色が悪くなっている
・痛がり方が激しい
・機嫌が悪く泣き止まない
・呼吸がいつもと違って苦しそう
このような症状が見られた際は、まず誤飲を疑い、何かなくなっているもの、数や量が減っているものがないかどうかチェックしてみましょう。
誤飲している場合には、何か飲み込んでしまったかによってその後の対処方法が変わってきます。
また、「痙攣が見られる」「意識がない」といった場合、誤飲でなくても危険な状態ですので、すぐに救急車を呼びましょう。
赤ちゃんが誤飲しやすい物は?大きさは?
赤ちゃんの口に入る大きさの物、液状、粉状の物であれば、何でも 誤飲の対象になります。
まだ味覚が未発達なこともあり、大人ならたとえ口に含んでも吐き出すような物でも飲み込んでしまうことがあります。
以下に、誤飲する可能性のある主な物を挙げておきます。
【固形物】(粉状を含め)
ボタン、ビー玉、指輪、イヤリング、ピアス、ブローチ、クリップ、画鋲、針、釘、ボタン電池、着せ替え人形のクツや小物、タバコ、大人の薬、ゴム風船、ビニール袋、紙、ティッシュ、おはじき、乾電池、ガラス、クレヨン、線香、粘土、化粧品、ベビーパウダー、粉石鹸、ホウ酸団子、ヘアピン、ホチキスの針、歯磨き粉
【液状物】
灰皿の水、化粧水、液体洗剤、灯油、シンナー、ガソリン、殺虫剤、農薬、マニキュア、除光液、排水パイプ剤、カビとり剤、漂白剤、絵の具、墨汁、幼児用の水薬、歯磨き剤
特に液体の場合、甘いにおいのするような物が危険です。
赤ちゃんが誤飲した際の対処法は?吐かせ方はある?
前述した通り、誤飲した物によって 対処法が変わってきます。
まずは落ち着いて下さい!
赤ちゃんの喉に指を入れたり、逆さにして背中を叩いたりするのも、誤飲した物によっては有効です。
ただし、何を飲んだか分からない段階で闇雲に行うと、事態を悪化させてしまうリスクがあります。
以下に、誤飲した物がわかっている場合の対処法を挙げますね。
【完全に飲み込んでしまった場合には様子を見てもよい物】
そのうち、うんちと一緒に体外に排出されます。
誤飲したはずなのに、全く出てこないという場合は病院で相談しましょう。
【できる限り口の中から取り除き、少量であれば様子を見てもよい物】
吐かせたい場合は、赤ちゃんの頭を身体より低くし、のどに指を入れて舌を押し下げます。
喉に詰まっているのが見える場合は、押し込んでしまわないように注意して指で掻き出します。
【吐かせてはいけないもの】
・強酸・強アルカリ(漂白剤やカビ取り剤、生石灰乾燥剤など)
・鋭利なもの(画鋲・ガラス・ホチキスの針など)
窒息したり、消化管などを傷つけたりする恐れがあるため、すぐに病院へ連れて行きましょう。
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また、タバコ、ボタン電池、ホウ酸団子、大人の薬、洗剤などを誤飲した場合には、それぞれ注意事項があります。
『タバコ』
2cm以上飲み込んでしまった場合はできるだけ吐かせ、様子を見て、おかしいようなら病院へ行って下さい。
タバコが浸かった水を飲んでしまった場合は直ちに病院へ行って下さい。
いずれの場合も、吐かせるために水や牛乳を飲ませたりしないで下さい。
『ボタン電池』
アルカリ電池・リチウム電池は特に危険です。
何も飲まさず、吐かせず直ちに病院へ行って下さい。
病院でどんな電池を誤飲したかを説明できるようにして下さい。
『ホウ酸団子』
水や牛乳を飲ませてできるだけ吐かせて病院へ行って下さい。
『大人の薬』
喉の奥を刺激して吐かせましょう。
吐かない場合は水や牛乳を飲ませて病院へ行きましょう。
この時、飲んだ薬と同じものを持って行くようにします。
あまり危険のない薬もありますが、精神安定座や降圧剤、強心剤などの場合は危険です。
『強アルカリ性洗剤・強酸性洗剤』
食道や胃粘膜を保護する必要があります。
すぐに牛乳や水や生卵等を飲ませて病院へ行きましょう。
誤飲したかも?わからない!という時は病院へ!
夜間だったり、かかりつけ医が休診だったりした場合は救急車を呼んで構いません。
例えば、ピアスが片方しか見当たらないという場合や、洗剤の量が減っているように思えるといった場合です。
赤ちゃんが機嫌よくしている場合には、そんなに急ぐことはありませんが、やはり一応医師に相談すべきです。
うまい具合に、喉に引っかからずに飲み下してしまったり、気管の方に入ってしまったりしていない場合には、赤ちゃんの様子はさほど変わりません。
しかし、ピアスなどのように鋭利な部分がある物の場合、その後消化器官を傷つける可能性があるため、病院でレントゲンを撮るなどして経過を観察してもらう必要があります。
誤飲を防ぐには、赤ちゃんの手の届く所に飲み込めるような物を置かないように、家族で徹底していくしかありませんし、しっかり様子を観察しておくことも必要です。
とはいえ、完全に防ぎきれるものではないという声が多いため、万一の場合に備え、気になる症状や対処法についても覚えておきましょう。
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