最近では、大麦、胚芽米、キヌア、アマランサスなど、様々な穀物が話題になっていますよね。
どれも栄養価が高く、健康維持に優れた効果があるため、何を食べようか迷っている人も多いようです。
「燕麦(えんばく)」も注目の穀物ですよ。
麦類の中ではあまり馴染みが少ないように思えますが、栄養価や効能などを考えると無視できない存在です。
そこで・・・燕麦とは何か?どんな特徴を持ち、どんな食べ方ができるのか?というテーマでご紹介します!
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目次
燕麦とは?
燕麦とは、イネ科カラスムギ属の植物に当たり、その種子は今注目の穀物の1つとして扱われています。
英名では「Oat」と呼ばれるため、日本では「オート」「オート麦」「オーツ麦」の他、野生種の名を取って「カラスムギ」などと呼ばれることもあります。
麦畑の雑草として知られていましたが、麦と共に日本に伝わった可能性が高いといわれています。
茎は高さ60~160cmで各節から細い穂枝が伸び、その先に数個の小穂をつけます。
茎、葉などは家畜の飼料とされますが、この小穂は私たちも食べています。
精製されていない全粒の穀物なので、非常に栄養価が高いのが魅力的です。
特に、大麦や燕麦由来の「β-グルカン」という水溶性食物繊維には・・・
・高血圧を予防する
・血中コレステロール値を下げる
・免疫力を強化する
・排便を促進する
などの作用があるとされています。
また、小麦に比べるとタンパク質が多いのが特徴で、さらに、カリウム、カルシウム、マグネシウム、鉄分などのミネラルも充実しています。
その栄養価の高さから、便秘の解消、生活習慣病の予防、ガン予防、美容などにも効果があるといわれています。
燕麦の食べ方は?
大麦のようにお米に混ぜたりする食べ方ではなく、主に シリアルとして食べられます。
燕麦だけを使ったシリアルを「オートミール」と呼びますが、これは押し麦や粗挽きにしたものを利用したものです。
オートミールは、水や牛乳で煮てお粥のようにして食べるため、「燕麦粥(ポリッジ)」と呼ばれることもあります。
その他、オートミールに麦やナッツ類などを混ぜて、グラノーラとして食べられることもあります。
ですので、今まで燕麦を知らなかった人も、知らず知らずのうちに食べていたという可能性もありますね。
燕麦は、日本ではそれほど有名ではありませんが、栄養価の高い食材として欧米ではメジャーな存在の食べ物です。
また、ビールやウイスキーの材料として使われることもあります。
グルテンフリー?アレルギーの心配は?
燕麦とは本来、グルテンの量が非常に僅かとされていますが、小麦の花粉を受粉している可能性があり、グルテンに似たタンパク質を多めに含んでいる可能性があります。
したがって、小麦アレルギーを持つ人の場合、注意しなければなりません。
もしアレルギー反応が出たとしても、軽症で済むことも多いですが、最悪の場合はアナフィラキシーショックが起こることも念頭に入れておきましょう。
呼吸困難、急激な血圧の低下、心拍数の増加、意識障害なども考えられますが、もともとグルテンフリーに近い食材といえますので、重症化することは非常に稀です。
ただし、決して侮ることのないように気を付けてください。
燕麦でパンが焼ける?
パンは通常、小麦粉の中でも強力粉で焼きますよね。
強力粉や薄力粉というのは何が違うかというと、グルテンの含有量です。
強力粉の方がグルテンが多く、粘り気があるのでパン作りに向いているのです。
燕麦には微量しか含まれていないため、パンを焼いたりするのは難しいです。
どちらかというと、ビスケットなどのサクサクしたお菓子作りに向いています。
食物繊維、たんぱく質、ミネラルが豊富なので、健康志向のお菓子が作れそうです。
燕麦の特徴や食べ方などをご紹介しました。
水溶性食物繊維と不溶性食物繊維のバランスが理想的で、その含有量はお米の10倍ともいわれています。
お通じが悪い人は大腸ガンの予防にも繋がりますので、ぜひ一度食べてみてください。
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